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紅蓮の花  作者: 月野由美
はじまり
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はじまり

※この作品はエブリスタ、カクヨムでも転載しています。


椿は、春の月夜に、桜の木の下で黄昏ていた。


亡くなった母親の美影が好きだった、桜の花と椿の花。


母親が椿と名付けたのは、椿の花が好きだったからだ。そんな話を小さい頃に聞かされていたっけ、と椿は思い出していた。


妹の蕾を生んで、母親はすぐ亡くなってしまった。まだ甘え足りなかった椿は、寂しくて、悲しかった。


椿が座っている桜の木のふもとには、椿の花も咲いていた。


月光に照らし出される赤い、椿の花。


母親も、いつかはこんな椿の花を見ていたのだろうか?


椿の澄んだ瞳に、赤い花が映し出されていた。

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