第49話 巨人達の脅威
調査を進めていけば、まもなく全長10メートル程はありそうな一つ目の巨人「サイクロプス」に出くわした。
戦闘になると面倒なので、「隠密の外套」という錬成アイテムを使って切り抜けていくが、奥に向かうにつれて数が多くなり、状況が厳しくなった。
「隠密の外套」はその名の通り、身に付ければ気配を遮断する事が出来て、モンスターなどから発見されにくくなる。
敵に見つかりたくない場合、ひそかに移動するのにはうってつけのアイテムだが、敵と接触した場合はその限りではなかった。
何かに触れたという事実が働いて、隠密効果を破ってしまうのだ。
その場合はかなり危険な事になるだろう。
いかにライフポイントが固定されていると言っても、モンスターに包囲されれば動けなくなるし、連続攻撃をされている最中は待機時間を消化できないのでアイテムが使えない。
助けを呼んで何とかしてもらおうと思っても、事前に調べた一つ目の巨人はかなりのレベルだった。
他のプレイヤーが簡単に撃破できるとは限らないし、またそのプレイヤーもこちらと同じような危険に晒してしまいかねない。
なので、行動には最新の注意を払う必要があった。
ウィーダ「けっこーこの状況って難しいんだよな」
ユウ「ああ」
遺跡の柱に隠れながらな仲間と小声で相談する。
視線の先にはかなりの数の巨人。
アルンががこちらに尋ねてきた。
アルン「ユウ様ぁどうしますぅ」
次いでウィーダも。
ウィーダ「レベルは俺達よりも少し下っぽいけど、体力は結構ありそうだ。あんな奴いちいち相手してたらキリがないぞ」
柱から顔を出しながら、面倒くさげな視線をモンスター達へと向けている。
ユウは数秒だけ思案。
モンスターのステータスは、アルンの自動発動スキル……ライブラで確認済みだ。
ウィーダの言う通りレベルはこちらより多少低くて、体力が多い。
細かな事を言うなら、筋力地や俊敏性が高くてかなり動きが軽い事も特徴にあげられるだろう。
戦闘となるのはやはり断固避けるべきだ。
だが、この先に進まなければ情報は得られず、状況は進まないまま。
ユウ「モンスターを一か所に集めて、その隙に突破する」
なので、ユウは多少の危険があるものの、その事には目をつむし、先に進む事を選択した。
ここで、引いてもまた来なければならない事は明らか。
ならば、調査を続けるしかない。
状況がマズくなったらどうにかして、無限ダンジョンの時のように転移アイテムで逃げるしかないだろう。
ユウ「このマップ、イコライザの遺跡の特徴は……建築物が巨大で一つのフロアが仕切られておらず広いという事。サイクロプスの索敵能力の範囲もそう広くは内らしく、身長と同じ分だけ……十メートルも離れれば認知できなくなる」
だから、自分達から十メートル以上離れた場所に、どうにかしてアイテムでサイクロプスたちをおびき寄せ、釘付けにしておく必要があった。
そこまで言えば出番到来とばかりに、アルンが目を輝かせた。
アルン「じゃあじゃあ、あたしの出番ですね!」




