第41話 四日目の朝
この世界がデスゲームになってから、四日目の朝がやって来た。
起きてメールのチェックをしているとアルンが、朝ごはんができたと言いながら部屋にやって来た。
今日はフィールドに出る者は、昨日でていた内の三分の二だけになるらしい、残りの面子で三日目の成果を報告し、今後の事を再度話しあう必要があったからだ。
アルン「ユウ様ぁ、おはようございますぅ」
ユウ「ああ、おはよう」
扉の外からノックの音がして、元気な声がかけられた。
それに言葉を返して、扉を開けばアルンの笑顔がそこにあった。
ユウは彼女に尋ねる。
ユウ「エリザは?」
そう昨日ギルドホームへ連れて来た少女の具合を聞けば、彼女に首を横に振られる。やれやれ、と。
だが、それは悪い方の意味ではない。
アルン「さっき一度起こしたんですけど、ほっぺつねっても目覚ましアイテム鳴らしても全然返事がなくって。よっぽど疲れてたみたいですね。昨日も横になったとたん、ぐっすりでしたからぁ。だから、もう少し寝かせておこうとおもいますぅ。あ、ウィーダの奴も後で、起こす事にします。エリザだけで後で朝食を食べさせると気にしちゃいそうですから」
ユウ「そうか」
そういう細かな気配りは、効率や合理的な点に飲み目が行きがちなユウにはできそうにもない。
アルンに任せて正解だったようだ。
後はエリザに、目に見えた異常が無いならそれが分かって良かったというところか。
ただの疲労で、休息が必要だというのなら、とらせれば良いだけなのだから。
そう思っていると、アルンは若干不安そうにしながら訪ねて来た。
アルン「今日、改めて他のギルドの人たちとお話するそうですけど。どうしますぅユウ様、他の人達にはあたし達だけで説明しますか?」
どうする、とはエリザを連れて行くがとうがというこ事だろう。
身近で彼女の事を見て来たアルンなので、エリザの状態についてはユウ達よりもよほど詳しいのだろう。
否定的な意見を言うと言う事は、参加は難しいかもしれない。
ユウ「無理強いはしない」
本音を言えば、未帰還者であるという立場を考えれば参加して欲しい。彼女の口から重要な情報がもたらされるかもしれないのに、みすみすそれを逃すのはおしかった。
だが、協力する意思のないものを、無理に連れて行ったところで状況が解決するわけがない。
ほっとした様子のアルンに、ユウは内心の思いを押し込めて己の意見を伝える。
ユウ「エリザが行かないというのなら、ここに置いておく事にする」
アルン「そうですかぁ」
ユウがそう言うなら、おそらくウィーダも反論を口にする事は無いだろう。
エリザ本人が行くのであれば、誰も止めたりなどはしないが。
つまり全ては彼女次第と言ったところだ。
彼女が残るのであれば、ギルドホームには念の為アルンを残していく。
もし何か不測の事態が起こったなら、メールで知らせてくるだろう。




