第20話 合同会議
ジュリア「今日ここに集まったのは言うまでもない事なの。このデスゲームから脱出して、現実に帰還する事なの。その為に皆にはさっそく単刀直入に要件を言おうと思うの。私達で同盟を組んで、このオンラインゲームの情報を、共有したいの。だから、協力して欲しいの」
ジュリアの最初の言葉をきっかけにそれぞれが、策を考えて知恵をひねり出していく。
整理した事、分かった事と言えば、このくらいだ。
このオンラインゲームは、デスゲームとなっている。
ライフがゼロになったら、プレイヤーは死亡するらしい。
現在現実からのアクションは起きていない、仮想世界にいる人間達は帰還の方法も分からず、メドもたっていない。
そして、ここからが重要な事だが、運営からのメールの中、有力ギルドのリーダーに送り付けられた別のメールがあった。
デスゲームを終わらせる方法、それは未帰還者を助ける事、だった。
それらをまとめて説明したジュリアは息を吐く。
ジュリア「未帰還者の事は、ほとんどの人が知っている事だと思うの。悲しい事件なの」
それは、三年前に起こったこの世界に関係する事件だった。
このゲームを利用していたプレイヤーが、突如意識を失い、目覚めなくなってしまったという事件。
依頼事件の被害者は、ある日突然このゲームにログインしている最中に意識不明に陥りそのまま、今日までまったく目を覚ます気配がないという事件だ。
そんな事件があったにもかかわらず、このゲームが廃止にならなかったのは奇跡のような事だろう。
非難する世論の流れに逆らうようにして、サービスが引き続き行われた事を、当時疑問に思わなかった者はいないはずだ。
そのせいで、一時期この仮想世界を利用するプレイヤーの数はかなり減少していた。
そんな事件の被害者を助けろ、とはどういう事か。
あらかじめ知っていたプレイヤーも、初耳のプレイヤー達も困惑の表情を浮かべずにはいられなかった。
グラウェル「けど、未帰還者の捜索っつったって、どうすりゃいいんだって話だ」
代表する様にグラウェルが言葉を発して頭を悩ます。
そんな彼を普段から支えているだろうプレイヤーが、代わりに発言する。
???「ですが敵の狙いが分かったのは収穫でしょう。今回のデスゲームを実行した者は、未帰還者の期間によって利益を得る者、身内の可能性が高くなりました。ひょっとした最初に贈られた運営のメールを考えれば、犯人はこのゲームを整備している者や開発した者に関係するのかもしれませんね」
ジュリア「なるほどなの。それなら、三年もの間に何も進展がなくて焦って結構に及んだっていう動機も考えられるの。けれど、やっぱりまだ可能性の話になっちゃうの。ジュリア達はこれからの行動方針について話し合った方がいいかもしれないの」
???「それもそうですね」
この段階で分からぬ事に時間を費やしても仕方がないと、ジュリアは述べ、グラウェルの代理であるプレイヤー(名はサブウェイと言うらしい)も頷いた。
会議は終止この二人を中心にして進んでいった。




