超短編 阪神高速を西へ
阪神高速を西へ、父親の運転するトラックで走る。助手席から眺められるのは防音壁と距離表示。数字が小さくなってゆく毎に、街への距離が近くなる。
過去からの隔離、未来へのベースキャンプ。これからぼくはひとりで生きる。この楼城の内で。
阪神高速を西へ、御堂筋。この街はぼくには大きすぎる。でも、明日への期待が、昨日への愛着を上回る今なら、ぼくは少しだけ大きくなれるかもしれない。
阪神高速を西へ。もう振り返らない。
阪神高速を西へ、父親の運転するトラックで走る。助手席から眺められるのは防音壁と距離表示。数字が小さくなってゆく毎に、街への距離が近くなる。
過去からの隔離、未来へのベースキャンプ。これからぼくはひとりで生きる。この楼城の内で。
阪神高速を西へ、御堂筋。この街はぼくには大きすぎる。でも、明日への期待が、昨日への愛着を上回る今なら、ぼくは少しだけ大きくなれるかもしれない。
阪神高速を西へ。もう振り返らない。
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