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日はまた登る  作者: shlia
4/4

理解

倒れた木々の下をくぐり、上を越えて、山を降りていく。


気がつくと私が昨日本を読んでいた場所にたどり着いた。


ーーーーーーー


私は驚きを超えた感情をこの時始めて味わった。深く鋭く私の心に一つの大きな砲弾が投げ込まれた。私は思わず後ずさりしてしまった。街へ降りる?母に電話をする?ついさっきまでの私のしていたことはすべて何の意味も無かった。


そこには海があった。


私が昨日まで本を読んでいた所より先は、どす黒い液体が、ところどころに木造の家屋を伴ってうねうねと動いていた。あろうことか、私の足元には波が押し寄せていた。辺りは、ドブ川のようなニオイが立ち込めており、私は思わず顔をしかめた。


ふと、目を移すと、そこには白くブヨブヨとした何かが波打ち際でゴロゴロと波に転がされていた。


人の手であった。


私の中に潜む動物的な何かが危機を察したのだろうか、恐怖や驚きと言った感情は消え去り前に澄み切った論理的思考回路があった。あまりにも冷静に私は波打ち際を歩き出した・・・ように思う。


実はここからの記憶は殆ど無い。圧倒的な非常事態の中で記憶に留めておくことよりも目の前の物事をいかに分析し判断するかに私の全能力は注がれたのだと思っている。


ただ、一つ鮮明に覚えていることがある。


私が防衛軍のヘリコプターに乗り込むために、隊員に抱えられてヘリコプターヘ向かった時に見た東京の姿である。関東平野は大きな湾のようになり、木々や家屋、そして、見ては居ないものの分かった。死にきれないばかりの無数の人々が黒色の海の渦の中に居た。真っ黒な海と対照的に空は綺麗に青々と輝いていた。


隊員が私に


「大丈夫か」


と声をかけた。


私は特に答えずにそのままヘリコプターに乗ったのだった。


気づけば私は日本防衛軍芦屋基地の宿舎に居た。

なんと続きを書いた。短いけど。

暇だったらまた書きます。

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