第2話 終わりの始まり
前回のあらすじ
冴えない会社カジキの身に突如死が訪れた!
目が覚めたら謎の幻想的な空間にいた!
そしてそこにある一つの扉に手を出した。すると
その先には神を名乗る人物がいた。
そしてこう言った。
「「お前に力をやる…そして世界を救え」」
彼はそれを聞きその使命を全うするた異世界へ旅立った!!
果たして彼に待ち受ける運命とは!!
つづk「「待てやゴラァァァァァァァァァ!!」」
ゲボァァァァ!?
「オイなんだこれ?前回と全く内容が違うだろうが。なにちょっとカッコよくしてんだよ。」
いや前回があまりにも酷いからさぁ…まさかいきなり死ぬなんてねぇ?
「テメェがそうしたんだろうが。こっちはいきなり理不尽に死んだんだぞ?」
まぁそれは日頃の行いと言うことd
「「テメェのせいだろうがァァァァァァァァ!!」
ウボァァァァァァァァァ!?
キュイィィィン!!ボォゥゥゥ!!
シュゥゥゥ…
「ふぅ、今度は上手くいったみたいだな。たっく…まさかいきなり戦場にほっぽり出されて殺されたからな…こんどは…森の中…か?」
着いた場所は、森の中の開けた場所。小鳥の囀りが聞こえ、右を振り向くと少し大きな湖がある。
「なんか現実感がねぇな…とりあえず顔を洗うか、綺麗そうだから大丈夫だろ。」
そう言って湖に行き水を掬い、顔にかける。
「ふぅぅ!気持ちぃ!」
とても綺麗な水が顔にかかり潤う。そして少し掬い飲む。とても美味しい。
「ふぅ、喉も潤ったな…と…」
湖に顔が映る…そこには…
「「あんじゃぁぁコリャァァァァ!?」」
なんと写っていたのはの毛に青色と黒色が混じったような髪色に綺麗な顔立ち。まるでアニメのイケメンキャラのような。
「ハァ!?なにこれぇ!?おおお俺の顔ォォォ!?にんでぇ!?」
(まぁ異世界転生にはよくあることや)
「あってたまるかぁぁぁ!!なんじゃこれぇ!?」
(さすがにあんな不幸そうな冴えない顔じゃぁ、どこ行ってもやっていけそうにないから…言うだろ?まず身なりからと)
「言うけどさぁ!?嬉しいけどさぁ!?そこまで言うなや!!」
(まぁ、前回の失敗のサービスだと思って、あぁ後)
「いでぇっ!?」
空から自分のスマホが落ちてきた。
(お前さんのスマホ少し改造しといた。どうせ元の世界に帰れないからなぁ。その中にお前さんの能力の解放に必要なことが記されてるアプリを入れといた。お前さんの能力のレベルを上げたいのならそのアプリにあるタスクをこなすことだ。こなせばこなす程レベルがあがり、できる範囲も広がる)
「人のスマホをよくもまぁ、でもコレならわかりやすいか…どうも。」
(ほな、後は自分自身次第じゃ。頑張ってクレメンス。ほなバァイ。)
「なんかムカつく去り方だなぁ。まぁまずは試しだ。」
カジキはスマホを起動し、ホーム画面にあるダンボールにペンギンが入っている画像のアプリを見つけた。
「なんだよこのかわいらしい見た目のアプリは?しかもコレ以外の他のアプリ全部消えているんだが?俺の苦労して積み上げてきたゲームが…はぁ~もういいか、起動してみるか。」
アプリを起動すると、なんかカッコよく「「イマジネーション!!」」とドーン!とロゴが出てきた。
「なんだよこれ?何で無駄にカッコイイOP演出なんだよ。これ毎回見るのかよ…」
OP後に色々な項目が出てきた。
「これか?あのジジイが言っていたの。え~と、錬金レベルに武器レベル、料理レベルとかあるな…まず最初はこの材料レベルからやってみるか。」
材料レベルの項目を開くと木材から石材までの項目が出てきた。
「とりあえず初歩的な材料集めから、雑草、石ころとその辺に落ちてた木の棒と。」
材料を集めるとスマホからテレレレリンッと音が聞こえ、見ると
「なんかレベルが上がったな。てか効果音ショボッ!」
すると画面に(ひのきのぼうが作れるようになりました)と表示された。
「こんな風に作れる科目が増えていくのか、早速作ってみるか。」
武器レベルの項目を開き(ひのきのぼう)の項目をクリックすると
ひのきのぼう 木の枝2本
「木の枝2本で出来るのか…とりあえず…」
「想像」と表示されているボタンをクリックすると
(想像してください。)と表示された。
「はい?想像してください?なんだこれ?とりあえず、ひのきのぼうは…」
するとスマホからピロリンッと効果音とともにひのきのぼうが出てきた。
「うおっ!?出てきた。こんな感じで出来るのかよ。とりあえず装備っと。攻撃力とかは…」
ひのきのぼう 攻撃力10 スキルなし
「ひのきのぼうだからこんなもんかな?スキルも想像できたりすんのかな?」
ひのきのぼうを作ると効果音が鳴った。
(武器レベルアップ!新たに木剣、石剣、木の槍、石の槍、木の斧、石の斧が想像出来ます)
「想像できる物が出来たな。でも石ころと木の枝じゃぁなぁ…ん?」
材料レベルを見ると(木の枝4本 木材1)と項目があった。
「え?こんなんで出来んの?それじゃぁ…」
すると木材が出てきた。
「めっちゃ簡単やん…これなら剣とか斧とか作れるぞ。え~と木剣は木材2個とひのきのぼう1本、木の斧は木材3個とひのきのぼう1本っと。」
そして想像する。
(そう言えばスキルとか想像できんのかな?試してみるか)
すると木剣と木の斧が出来た。
木剣 攻撃力15 スキル ダッシュ切り
木の斧 攻撃力17 スキル 木材アップ
「おぉ、出来るのか。ダッシュ切りってそのまんまだな。木材アップは木の斧で木を切ると木材が増えるのか、便利だな。」
(武器レベルが上がりました。新たに木のピッケル、石のピッケルが作れます。想像レベルが上がりました。1→2 新たにスキルレベルが追加されました。)
「成程な、こんな感じで上がるか、スキルレベルも追加されたなどれどれ、」
スキルレベルの項目を押そうとしたその時!
ヌル~と草むらから緑色のスライムが現れた。
「ん?うわっ!?スライムや!?」
緑スライムが現れた!! レベル1 HP5 攻撃力1 防御力1
「なんかステータスまで出てきたんだが?そんな場合じゃない!とにかく攻撃だ!!うおおおおおおおおおおおおおお!!」
カジキのダッシュ切り 23ダメージ スライムは倒れた。
「ふぅ…何とかなったな。」
カジキはレベルが上がった 1→2 想像レベルが上がった 2→3
スキルレベルに新たな項目が追加されました。
「なんかスマホから音鳴ったと思ったら、ゲームじゃねえんだよ。取り敢えずスキルが追加されたから見てみるか。」
初戦闘を終え、スキルレベルの項目を見ようとした瞬間
ドゴォォォォォォォォォォォン!!
「今度はなんだよ!?一難去ってまた一難かよ!?場所は…あの煙が立ってる場所か!」
カジキは急いで森の中を走りその方向に向かうと
「なんだよ…これ…」
辺りは燃え、焦げ臭い。辺りには民家らしき建物があったが既に半壊している。人も倒れ、焦げていたり、内蔵が出ている者、太い枝に突き刺さっている者、燃えている者、まさに地獄のような景色だった。
「おえっ…ひでぇ…おーーーい!!誰かいないかーー!!生きているな返事してくれーー!!」
大声で呼び続けた。すると
「だ…だれ…k…」
少しだが微かにに聞こえた。その方向に向かうと、半壊して燃えているガレキの下に老人がいた。
「お、おい!!アンタ!!今助けてやる!!」
カジキは老人をガレキから引きずりだした。自分自身にこんな筋力はなかったはず、そんなこと考えている余裕すらなかった。
「おいっ!!しっかりしろ!!」
カジキはスマホを開く
「なんかないか!!傷薬とかは…あった!!」
武器レベルの下にあるアイテムレベルを開く。
「傷薬は…ポーション、これか!」
ポーション スライムの欠片1 薬草1
「スライムの欠片はあるが、薬草は…あった。」
材料集めているときに偶然手に入れていた。カジキはポーションを想像した。
ポーション HP20回復
「爺さん!これを!」
カジキは老人に飲ませた。すると意識が戻った。
「しっかりしろ!何があった!」
老人はかすれた声で言った
「この…村に…y…kさい…が…」
「な、なに?聞こえないぞ!しっかりしろ!」
老人は頭から血が流れている。目も右目が潰れている所々焦げた跡もある、全身も血が流れていた。足は両足千切れていた。もうじき死ぬのはわかっている。
辛うじて開いている左目でこちらを見て呟いた。
「お…nしは…あぁ…勇s…たsけ…」
そして開いていた目も閉じた。
「おい!爺さん!!…クソ…」
やっと見つけた人。本来なら助けてもらうのはこちらのはずだった。安心したかった。しかしここは異世界。常識など通用しない。
グオォォォォォォォォォォォォ!!
「な、なんだよ!!こんだは!!」
恐ろしい雄叫びが聞こえた。すると、黒い巨大な影が落ちてきた。
ドゴォォォォォォォォン!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
カジキは風圧で飛ばされ、木に激突した。
「あ…が…いって…」
辛うじて立てる。痛みもかなりある。見上げるとそこにいたのは
「う……うそ…だ…」
黒い巨大なドラゴンだった。目は赤く、翼は燃え、鋭く光る牙。
終焉の黒龍 レベル??? 攻撃力??? 防御力??? 属性???
「なんだよこれ!!こんなのどうしろと!!」
黒龍は口を大きく開きそこから光が出てきた。だんだん大きくなる。
「噓だろ!!嫌だしにたくない!!」
カジキは振り返り走り逃げる。だがもう遅い。その光から巨大な光線が放たれた。
獄炎球
カジキは光に包まれた。
(あぁ…おれ…死ぬのか…思えばろくな人生だったな。小学生の頃から問題ばかりおこして、中学のときなんかいじめられて、それどころか警察沙汰になるぐらいのことしでかしたな。高校も楽な学校に行って、勉強が嫌だから働いて見たが、結局ダメだった。親や兄弟に迷惑かけてしまったな。兄貴や妹は努力して上手くいっていたのに俺だけは…寧ろ居なくなった方が家族のためだよな。そっちのほうが家族も喜ぶだろ。穀潰しの次男がいなくなったのだからな…バンバンザイだろ…今度こそはと思ったけど、神様はやっぱり見ているんだな…今まで迷惑かけてすいませんでした…本当にありがとうございました…)
END
「「終わってたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!っって、えぇ!?生きてる!?」」
なんと生きていたのだ。手足や体全体を見てみると綺麗になっていて傷一つない。
「何が起こって…」
するとまた光に包まれた。
「ギャアアアアアアアアアアアアア!?」
END
「終わらすなぁぁぁぁ!!ってまただ!?何が起こって…」
(言い忘れておった。)
例の神の声が聞えた。
(お前さんは死ぬことはないぞ。無限に蘇ることができるぞ。)
「はぁ!?なんじゃそりゃ!?ってギャアァァァァァァァァァァ!?」
EN「言わせねえよ!!」
「なんだよ又か!?」
再び蘇った。目の前の黒龍が再び光線を放とうとした。
「やべぇ!?よけ…うおおおおおおおおおおおおおお!?」
ちっ今度こそは避けることが出来た。
「おい今舌打ちしたろ。聞こえてんだよ!くそっ!?一体どうすれば…」
カジキは光線を避けながら逃げつつスマホを開く。
「なんかないか!?もう適当に作れるものを!!」
カジキはがむしゃらに押した。そして出来たのは
聖なる石の槍 攻撃力13 スキル聖者の力
「なんだぁ!?聖者の力って…そんなことより!」
「グオォォォォォォォォ!!」
黒龍は雄たけびをあげ、光線を溜める。今度は色が黒くさっきよりも大きい。
カジキは石の槍を構え
「「もうどうにでもなれぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」
石の槍を黒龍に投げつけた。
黒龍は放とうとしている。
エンドブレス
((くそっ!!ここまでか!!))
説明しよう!!聖者の力とは、聖なる力が宿った力のこと。闇の力をを持つものを問答無用で(即死)させる。
「「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」
「「えええええええええええええええええええええええええええええええ!!」」
カジキは黒龍を倒した。
「な…えぇ…ドユコト…」
カジキはレベルが上がった 2→82 想像レベルが上がった 3→85
「めっちゃ上がったぁぁぁぁ!?」
(色々なレベルが上がりました。)
「うんもう、めんどくさくなってるね。……まぁ何とかなったし結果オーライっということで!」
カジキは笑ったが、すぐに消えた。
「はは…はぁ…めっちゃ疲れた。それよりも…」
カジキは村のほうに行った。
先程までは、空が曇り辺りは焼け野原だったが、雲から日差しが差し込んで所々青空が見える。炎も鎮火していて辺りがよくわかる。カジキはその景色を見て悲壮感に苛まれた。カジキは老人の所に戻ると横たわっていた老人を見つけた。助けた老人だった。恐らく村の村長なのだろう。既に息を引き取っていた。心なしか穏やかな笑顔だった。きっと優しい人なんだろう。
「爺さん…せめて墓くらいは…」
カジキはスコップを作り穴を掘ってそこに埋め、偶然にも綺麗な青い花が咲いていたので供え、手を合わせて
「……安らかに眠ってください。」
礼をし、後ろに振り返り後にした。
「さて、これからどうするかな…」
カジキは森を抜け、歩き続けると崖で行き止まりだった。そこからの景色は素晴らしいものだった。
「すっっっげぇ…」
鷹が横を通りすぎた先は、美しい青空に虹がかかっていた。西の方角を見ると三国志の世界のような街並のようなものが見える。東の方角を見ると一面桜の森があり、その先にはまるで時代劇の世界があった。真正面を見ると大きな山が二つ見え、間から日差しが差し込んでいた。
「なんか冒険の始まりって感じだな。よし、今度こそ頑張ってみるか!!」
カジキは心から決めた。二度と間違いは侵さない!そう心から決めた。
「まずは…ん?」
カジキが見た先には、山の下に大きな町があった。ファンタジーものでよく見た西洋の街並みがあり大きな城も見えた。
「あの城下町に行ってみるか。なんかこの世界のことがわかるかもしれん。」
カジキはその街に行くことにした。
これから、カジキの新たな人生が始まる!果たして彼に待ち受ける運命とは!
第2話 完
次回予告
城下町に向かっていたカジキ。しかしやはり不幸な出来事が訪れた。「おい待てや、やはりってなんだよ!人を不運な奴みたいに言いやがって」まさかあんなことになるとは「え?何?何があるの!?」
果たして乗り越えることが出来るのか!!「いや待っておしえろy」
次回 第3話 旅は道連れ世はなさけ
次回もお楽しみに!!「「オイィィィィィィィィィ!!??」」