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~明るみにならないだろうと思っていたが...~

第1話

 実家に着くと、同じ学校の男子生徒とその両親らしき人たちがいた。

その男子生徒をよく見てみると、生徒会副会長である荒山悟がいた。

彼らはこちらを見て、申し訳なさそうな顔をし、すぐ顔を俯かせた。

そのまま家に近づくと父さんが、


「こちらに来なさい。」


少し怒気を孕んだ声で俺を呼んだ。

俺はそれに従い、父さんの方へ向かう。

その途中、母さんと彩音姉さんの顔を見ると、こちらを睨んでいた。

そんな家族に少し怯えながらも、俺は父さんに声をかけた。


「なんで今更俺を呼んだ?」


父さんが喋ろうとした時、荒山の母親と思われる人が口を開いた。


「ほんとうに…ほんとうに申し訳ありませんでした」


そしてそのまま土下座をし、荒山と彼の父親も続いて謝罪の言葉を口にし、土下座をした。


俺はなんとなく分かってしまったが、母さんと父さん、彩音姉さんは状況が理解できていない様子だった。


「ど、どういうことですか? 急に謝られても困ります…。」


戸惑いを隠しきれていないが、母さんは荒山の母親に尋ねる。


「え、ええと家の子が、そちらの息子さんに…」


途中で泣き出してしまい、進まなくなったところで、荒山の父親が言おうとしていたことを話し始めた。

俺が女子生徒の体操着を盗んでいないことやそれを荒山が俺の鞄に体操着を詰めて、自作自演をしていたこと、それをしていたのは俺だけでなくあと2,3人くらいに行っていることも。

それに動機は成績不振や部活動のレギュラーに選ばれなかったことによる不満やストレスの発散であること。

彼はひとが貶められている姿を見て、ストレスを発散させていた。

でも人に被害を被らせてまでやることはいけないと思いつつも、その姿を見ること以上に発散できるものがなく、次第にこれでしか発散できなくなってしまったらしい。


「っ、そ、そんなことでうちの子がこんな目にあったというのですか?!」


「ほんとうに申し訳ありませんでした。」


母さんは声を荒げて、尋ねていた。

それを聞いてなにも答えることができなかったのか、ただただ謝ってきた。

俺はそれを聞いていた家族の様子を見てみると、母さんは怒りと後悔を滲ませ、父さんは自責と後悔、彩音姉さんは驚きのあまりにまだ固まっていた。


「どうしてくれるんですか、良太はこんな目にあったのにどうしてくれるんですか!」


「母さん、もういいよ!」


「良太はそれでいいの?!」


俺は声を荒らげる母さんを止める。

母さんはもっと言いたいことがあるのか、俺の言葉を気にしながらももっと喋ろうと口を開こうとする直前に遮られた。


「ほんとうにすまなかった。俺は到底許されないことをしてしまった…。この相応の罰は受けようと思う…。」


俺はその言葉を聞いて怒りが爆発した。


「相応の贖罪を受ける…、そんなことでされたことの苦しみは消えないし、時間だって戻ってこないんだよ…。そう軽々しく罰を受けるなど言わないでくれ!

もう帰ってくれ、もうなにもかも遅い、遅すぎるんだよ!」


俺はそう言い、泣きながら走って自宅へ帰った。


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― 新着の感想 ―
[一言] 「明るみになる」は日本語としては、不適当です。ググったら、すぐ出ますよ。
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