【魔王】vs【錬金王】②
【錬金王】ガンテツと【魔王】イデアの戦闘は熾烈を極めていた。
ガンテツがボウガンを打つたびに《錬金術》が発動して毎回違う効果の矢が飛び交うが、イデアが《付与》と技能無効化を駆使して矢が届く前に矢を消すというシンプルなものだ。
『あの肥満牛野郎がここまでやるとは……やはりセイルは…』
「相変わらず出鱈目な奴だ…だが!本当のイデアにはおよばないわ!!」
技能を無効化が出来るイデアは余裕の笑みをみせ、隙あらば《付与》の為に習得した攻撃系技能を挟みながらガンテツと攻防一体の戦闘が繰り広げられた。
二人の戦闘が30分が経過した頃、異変が訪れたのは【魔王】イデアだった。ガンテツの《錬金術》を処理するペースが著しく低下し始めたのだ。
一方のガンテツは汗をかきながらも余裕の笑みをみせていた。【魔王】はイデアの……《付与》と技能無効化の弱点を知らなかった……いや、知れるはずはないのだ。
『ぜぇ……ぜぇ……な、何故だ?イデアの身体は魔人最強の筈だ!そのはずなのに何故たった一人のドワーフに……』
とうとう防げなくなった【魔王】イデアはガンテツの放った矢が右肩に刺さり、静かに地面に膝をついた。直ぐ矢を消したが、矢が刺さった場所から蔓が這い出し、イデアの身体に絡み付いてきた




