王都へ 【セイル視点】
セイルside
レイスが王都を目指していた頃、【時空洞窟】から抜け出したセイルは、世界の現状を《案内人》を通じて確認をする。各国に派遣された《変幻自在》達は殲滅され、残すは王都グラスディアを残すだけだった。
『イデア様の予想通りに動いていますねマスター。それにしてもまさかイデア様が次の【魔王】に選ばれるとは……イデア様はそれに気がついたからこそ、マスターに話したのですね?』
そう、イデアは自分が次の【魔王】になること魔王討伐前にセイルに話していたのだ。そしてほぼ完成に近かった《変幻自在》が悪用されないように嘘の設計図と魂を作り、セイルがイデアの精神と肉体を分離させていたのだ。
その後に【魔王】は討伐され、偽の魂が入ったイデアの肉体に【魔王】の魂が受肉し、今に至るのだった。
「イデアが話してくれて良かったよ。もし《変幻自在》が完成していたら間違いなく獣人国とエルフ国はまず壊滅していたしね。偽情報のおかげでかなり弱体化したから今の彼らにはまず負けないし……」
セイルがこの1年間してきたことは、全人類が《変幻自在》を倒せるようにすることだった。幾ら弱体化したとはいえ、通常の魔人より強いのだ。セイルは各種族事に特化した訓練、もしくは対抗策を講じることで最低限の被害に抑えることに成功したのだ。
そしてもう1つやらなければならない事も先程終わらせることが出来た。後は彼が到着するまで時間を稼ぐだけだ。
「さて……急いで王都グラスディアへ向かうわないとヤバいな……ここでレイスを失うわけにはいけないんだ」
セイルは《案内人》を使用して王都を目指して行動を開始する。
セイルが王都に到着するまであと2時間……




