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それぞれの戦い③
「これで……満足した?殺ろうと……思えば……もっと……酷い事……出来た」
蔦に拘束された【弟】を眺めながら、リーフは右手を自分の胸に手を当てる。すると左目が緑色に光り、左手で右手に手をあてた。
『これでいいのよ。彼の身体で好き勝手しているヤツの魂にキツいの噛ましたから!』
ニコっと笑うリーフは【弟】を眺めていた。彼は蔦に拘束された時から全く動いていない……。最上位呪術《無限円舞曲》によって彼は決して抜け出せない地獄に飲まれたのだから。
「気付かれ……ないように……的確に……誘導してた。やっぱり……レイス様……スゴい」
『いや、そもそもこれを計画したセイルとイデアがヤバイと思う。《世界樹》で監視してたけど、未来予知並みに事が進んでいるし……後は義姉様だけだな』
リーフは王都を眺めながら王女の身を案ずるのだった。




