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各国の助っ人①

最近仕事と体調が安定してきたので、更新ペースを徐々にあげていけたらと考えています。

side エルフ国





「「「ぐぎゃぁぁぁ!!!!」」」




エルフに混じり潜入していた《変幻自在》達は、身体全身に激しい痒みにのたうち回っていた。



《付与》であらゆる耐性を獲得いる彼らだが、まさか国全ての水がエリクサーになっているとは思わなかっただろう。耐性関係なく魔族である《変幻自在》にとってエリクサーは猛毒そのものなのだ。



動けなくなった《変幻自在》達を見下ろすエルフ達。その中からニール王子が顔を出した。



「いやーセイルの言うとおりにまんまと引っ掛かったな。まぁエリクサーなんて量産出来るから問題ないけどさ!」



以前に起きた魔人関係の事件を期に人間と正式に同盟を結んだエルフは、セイル監修の元にエリクサーの量産を開始。さらに《案内人》によるエルフ用のトレーニングメニューを取り組む様になったエルフ達は、以前の数倍の作業量をこなす事が出来る様になった。



そして約1ヶ月前から魔族対策のために、国民に内緒でエリクサーを混ぜた飲料水を配布し、炙り出しを行っていたのだ。



「まだだ!!我ら《変幻自在》は何にでもなれるのだ!!開け《魔界門(デビルゲート)》」



のたうち回る《変幻自在》達は高さ10mになる黒い門に変わり、ゆっくりと扉が開いていく。



「これでエルフも終わりだ!!魔界の軍勢が雪崩れ込み、エルフ国は滅ぶのだ!!」



エルフ達は微動だにせず、門が開くの待っていた。門が完全に開くと、1人の少女が立っている。


「魔界……軍勢……殲滅……完了!セイル……約束……守る……私……いい女!!」



スタスタっと歩き始める少女に、《変幻自在》達が気付いた時には手遅れだった。いつの間にか身体に纏わり付く蔦に魂を吸収され干からびていく。



「何故魔界で生きていける!?人間にとっては猛毒を常に吸っている様な場所なのだぞ!?」



一分もしないうちに門は崩壊し、《変幻自在》達は消滅する寸前に少女の顔を正確に視認する。長い耳に綺麗な金色の髪、辺りからは植物が生える程の圧倒的な生命の力。こんなことが出来る人間は1人しかいない。



「き、貴様が……元ライトニングパープル《世界樹(ユグドラシル)》のリーフか……」



少女……リーフは《変幻自在》達を蔦で拘束し、別の空間へ移動させた。リーフはセイルのトレーニングメニューと自身の研究の為に魔界に訪れており、先日の応援要請を受けて駆け付けたのだ。



「流石ですね姉さん。以前より更に化け物級に進化してますね。まさか魔界にいるとは思わなかったです。」


ニール王子はいつになく真面目にリーフに話しかける。彼女は彼の実の姉であり、エルフ国の動力源である世界樹をその身に宿す最強のエルフ。



エルフ国エンシェント第一王女の肩書きをもつセイルの狂信者である。

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