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イデア達の狙いと誤算
セイルが【時空洞窟】へ到着した頃。地上ではイデアが生み出した諜報員達【変幻自在】が行動を開始していた。
各国侵入した諜報員達の狙いは、内部から襲撃出来るよう転移門の設置だ。移民として潜入した彼等は何度も姿を変えては国内の警備が薄い場所を突き止め、転移門を設置するまでが仕事だった。
全ては順調に進んでいたのだ。計画そのものは魔王が誕生した時よりイデアの独断で始められており、魔王が消滅して1年が過ぎた今この瞬間が一番の狙い所なのだ。
邪魔だった【ライトニング・パープル】は解散し、セイルもライトと一体化しな無毒食虫植物とコンパスよりデータを収集して、万全の状態で誘き寄せる事に成功したのだ。今しかない!イデア含め【変幻自在】達もそう確信していた。
やつら気付かない。セイルや【ライトニング・パープル】のメンバーより警戒する必要がある者達を。
セイルの……いや、《案内人》の交友関係を調べなかったイデア達は最初から詰んでいるのだ。
今ここに、誓約で数百年封印されていた《案内人》の友人が各国に放たれる。




