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新たな野望
明けましておめでとうございます!
「イデア様。セイル神様へ例のコンパスを渡して参りました。」
グラスディアから遥か遠く。日の光1つ射さない真っ暗な屋敷の1室で、セイルにコンパスを渡した女性職員は暗闇に話しかける。
「よくやった【変幻自在】。2日後に備えて休みなさい。私もセイルの解析が終わるとこだし♪」
暗闇に光る画面を見ながら、カタカタと打ち込む音だけがこだまする。この世界にはない機械のモニターには、セイルのステータスが映されていた。
【変幻自在】はお辞儀をした後、透明になり消えていった。少し経つと、暗闇からあくびしながら1人の男性が出てくる。
白髪のオールバックに赤い眼、【神】と大きく書かれているシャツを着こなしていた。
「この世界にパソコンがあって助かったぜ!魔王の糞野郎に異世界転生されて危なかったが、もう魔王はいねぇ!俺様の《付与》で俺はこの世界を支配してやる!!」
転移者イデアは高良かに叫んだ。同調するかのように、屋敷からはケタケタと笑い声が鳴り響いた。




