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未熟者と成熟の植物②

《剣聖》を発動したレイスに反応したのか、ラフレシアの花から無数の人影が降りてきた。


一瞬驚いたものの、降りてきた人を確認したレイスは無言で切りかかる。


降りてきた人達はフェンリルト騎士団の団長や王妃様、メイドなどの王城にいた獣人達だ。特に団長や王妃様とは何度かお会いしたり、剣を交えた事もある人物だった。


(《案内人》から聞いていたとはいえ、知人を斬らないといけないのは辛いな………セイル達が苦戦したというのはあながち間違いではないようだ。)


走り抜けながら1人1人を斬り捨てながらラフレシアに近づいていく。本人そっくりであり、斬った感触は人間に大差なく感じられとてもいい気分ではなかった。


ラフレシアは食べた人間の複製を防衛に使用し、特に相手が知っている人物を優先的に選んで相手をさせる戦法を主としている。


ラフレシアはただ食べている訳ではない。食べた人間の知識・記憶・経験を全て自らの力に変えられる特殊技能《全知全能(チート)》を搭載しているため、無限に強くなることが出来るのだ。



………………………………………………




レイスは次々現れる敵を斬り払い、ラフレシアの茎へたどり着いた。怒りと悲しみが入り交じった感情を落ち着かせ、今持てる最大級の大技を放つ。


「我レイス・フォン・サーシェスの名のもとに、かのものに断罪を与える。《四大属性断罪剣(フォーエレメントデストロイヤー)》!!」


大きく振りかぶった剣に火・水・雷・地属性のエネルギーを収束させると、七色に輝く刀身が現れる。そのまま剣を振り下ろすと刀身がラフレシアの全長と同じ長さに変化し、ラフレシアを一刀両断する………………



はずだったが、ラフレシアに刀身が当たった瞬間に《四大属性断罪剣》は消滅すると同時に、右足の激痛に襲われその場で膝を付いた。


レイスはそこで初めて気が付いた。ラフレシアのと同じ葉っぱが右足に絡み付く様に生えているということに……

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