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《案内人》の不安

ザウル湖に向かう《案内人》は、レイスと別行動について確認していた。《案内人》は一緒に行動するものだと思っていた為である。


『いいのですかマスター?レイス様は毒耐性ありましたよね?同行してもよろしかったのではないですか』


「いいんだ。レイスには別の仕事をしてもらうからね。あと《身体強化ex》って《身体強化》に色んな技能を統合してるよね《案内人》。」


『黙っていて申し訳ありません。レイス様はマスターに追い付きたい一心で日々の訓練と模擬戦に取り組まれていました。私個人として可能性を見出だしたいと感じ、勝手ながら《技能統合化(スキルマネージャー)》を施しました。』


《案内人》が認めた人にしか行わない技能の1つに《技能統合化(スキルマネージャー)》がある。


基礎になる技能に他の技能を統合する《案内人》専用の技能だ。セイルの《技能自動化》やレイスの《身体強化ex》が該当し、1つの技能で複数の技能を同時発動している状態にする事が出来るチート技能である。


一見レイスには技能が少なく感じたが、《身体強化ex》に強化系統・耐性各種が詰め込まれている。欠点としては常時発動する耐性技能が《身体強化ex》使わない状態だと発動しない事ぐらいだ。



約3分ほど走ると大きな湖がみえてきた。それと同時に湖を囲むように植物が生い茂っていた。


セイルはやっぱりか…と声を漏らす。《技能自動化》を発動し湖の中心に向けて魔方陣を展開して放つ。


雷神閃光(トールライトニング)


セイル呟くと同時に湖の中心が光り、爆音を響かせ全ての水を干上がらせた。湖の中心には半径

100M程の穴が出来ており、茂っていた植物は全て焼け焦げている。


周りが強風が吹き荒れる中、セイルは空中へ移動し湖の中心を見つめる。


『マスター。やはり毒の原因はあの植物でしたか。だとしたらレイス様が危険です』


「そうだな。ここは前の住処のようだ。本体はフェンリルトに移動しているようだが、今ので少なからずダメージを負ったはずだ」


セイルはフェンリルトの方角をみると、黒い煙が出ているのが見えた。急いでレイスの場所を《案内人》に確認させ、フェンリルトへ《指定転移》を発動する。


「魔王実験体 第37564号 対獣人用 無毒食中植物(ラフレシア)。まだ生き残っていたのか」

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