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到着と確認

『マスター。フェンリルト近くの草原に着地します。』


ゆっくりと地面に着地したセイルとレイスは周りを見渡す。遠くに都市らしい建物類が見られ、無事転移出来たようだ。


「転移って一瞬で行ける訳ではないのだな?セイルの使った《指定転移》は時間が掛かるとか?」


「まぁそんな所かな。本当は自分の知っている人に転移する技能だけど、《案内人》を介す事でその制限を無効になる代わりに時間が掛かるんだ」


そんな話をしながら《案内人》にフェンリルトの状況とライトの居場所を探らせた。


《案内人》の返答がかなり掛かるらしく、この時間にレイスの能力確認をする事にした。レイスもあれから詳しく確認していなかったようで、快く引き受けてくれた。


「それじゃあリラックスしてね。《解析》」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レイス・フォン・サーチェス(18)


戦闘力

10万6000 身体強化後 95万4000

技能

《身体強化ex》《剣聖》《呪術耐性ex》《幸運s》

称号

【死の恐怖に打ち勝つ者】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ど、どうかなセイル?私強くなったのか?」


「あぁ…魔人戦から大体3倍は強くなってる。技能も《幸運s》と《呪術耐性ex》以外は2段階進化しているから魔人1人なら楽に倒せるかな」


レイスは笑顔でセイルに抱きついた。自分がセイルに近づいたことがとても嬉しかったのだ。


セイルは苦笑しつつ、内心やり過ぎたと感じていた。


(自分が思った以上に強くなっていたな……あのメニューはパーティーメンバーでさえ一年掛かったのに……。技能が進化したのも《案内人》と毎日のように模擬戦してたからかな。もうライトおじさんより強いよ……)


そんな事を考えていると、《案内人》からの返答が聞こえてきた。


『マスター。ライト様は王城に国王フェルト・リンネ・レクスと一緒にいるようです。また、フェンリルトでは原因不明の毒物でほぼ全ての獣人が動けない状態です。どうやら獣人達の口にする食材に毒が仕込まれていた様子。そして毒の発生源ですが、ここから5㎞先にあるザウル湖だと推測されます。』


《案内人》の情報は思っていたより深刻なものだ。レイスもさっきの笑顔からいつもの冷静な表情に変わる。


「じゃあレイスは《身体強化》使ってライトの所に行って今の事を伝えてくれ。私はザウル湖に行く」


「な、私も一緒にいくぞ!」


「ダメだ。レイスは毒耐性皆無だから連れていけないよ。それにレイスなら王城に入りやすいしな」


レイスは不満ながらも王城に向けて走りだした。セイルも《案内人》を発動させザウル湖を目指すのだった。

戦闘力の基準


成人男性 平均1万

Sランク冒険者 平均15万

魔人 平均50万

魔王 約500万


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