イチノハナシ 一人の除け者
気がつくと、そこは薄暗い大きな部屋だった。辺りを見回すと、そこには四人のクラスメイトがいた。一人目はクラスのリーダー
丘野 太陽。曲がった事を嫌う、正義感溢れる美少年だ。だが今は、突然の状況に戸惑っている様だ。二人目は朝木 藍那。丘野のサポーター的な存在で、熱すぎる丘野を抑える長いストレートな黒髪の冷静な少女だ。現在状況整理中。三人目は南条 明奈。黒髪を肩の辺りで切り揃えた、活発なクラスのムードメーカーだ。彼女もかなり混乱している様で、え?!と、なに!?を繰り返しながら騒いでいる。最後は斎賀 剛。格好良さげな名前だが、実はただの格好いい脳筋だ。今は考えることを放棄しているのか、口を半開きにさせて突っ立っている。
と、周りの整理を一通り終えたとき、
「せ、成功だわ‼︎」
後方からやや興奮した声が聞こえたので振り向くと、そこにはウェーブのかかった金髪を長く伸ばした女性が一人立っていた。こちら彼女を見つめていると、その事に気付いた様で、
「はっ、お、お待ちしておりました勇者様方。」
勇者?一体どういう事だ。そんな事を考えていると、
「勇者様?それはどういうことですか?突然の事で混乱しているのですが。」
立ち直った丘野が代表として質問した。
「申し訳ありません。ですが今は私の父上にお会い下さい。事情はその時にお話し致します。」
そう言って、彼女は付いて来るよう身を振り廊下の奥へと消えて行った。俺たちは顔を見合わせると、他にできる事もないと諦め、彼女の後を追って行った。
彼女を追った先にあったのは玉座らしき物がある豪華な大きな部屋だった。そして、玉座に座る人物は言った。
「よくぞ来られた勇者方よ。唐突だが貴殿ら四人にはこの荒れた世界を救って欲しい!」
本当に唐突だな!ん?四人と今言ったか?ヤバイ気がしてきた・・・
文才が無いので今後も文字数は少ないと思います。
ご容赦願いたい。
慣れたら伸ばしていきたいです。