プロローグ
【プロローグ】
[明日世界が滅ぶとしたら、あなたはどうしますか?]
「なんだこれ?変なウイルスでもくらったかな」
と、突然スマホの画面に映し出された文字を見て、俺こと宮永悠はぼそっと呟いた。
場所は自室、ベッドに寝そべりながら適当にスマホをいじっていると、急に画面が真っ黒になり、白い文字が浮かび上がってきたら驚きはするが、所詮はこんな反応だろう。
ましてや、俺は今年で高校生にもなり、こういったものがウイルスのようなものの仕業だと分かっている。なにも焦ることはない。
とりあえずスマホの電源を切ろうと思い、電源ボタンを長押ししてみると、
「おかしいなぁ、電源まで切れないのは、さすがにヤバイやつかも……」
携帯ショップに行ったほうがいいのかも、と思いながらスマホの画面をタッチしたりしていると、また新たな文字が浮かび上がってきた。
[①世界を救う
②なにもしない]
「選べってことなのか?普通は②だよな、俺一人なんかにどうにかできる問題じゃないし……」
②を選ぼうとしたとき、何か声が聞こえてきた…気がした。「それでいいのですか」と、綺麗なソプラノボイスだったと思う。
その声を聞いたせいかどうかは知らないが、俺はどうせイタズラかなんかだろうと思い直し、①を選んでしまった。
①―――世界を救うことを選んだ俺は、体に浮遊感を覚え、そして意識が闇に落ちていった。
このときの選択が俺の未来を左右するだなんて、全く予想もしていなかった。