幼馴染って
「バーバラ」
それは何処か懐かしく感じるバーバラの幼馴染の声だった。
「レオン!!?」
バーバラは辺りをキョロキョロしながら声の主を探すと、騎士団に続く道の方からレオンが近付いて来るのが見えた。
「レオーーーン。久しぶりー。王都から帰ってきたとこ?」
バーバラはレオンに駆け寄り、ニコニコと無邪気な笑顔でレオンを見上げる。
「あぁ。昨夜こっちについた。……バーバラは辻馬車で何処か行ってたのか?」
スーーーっと目が細くなるレオンに対して、バーバラは全く気にせず
「さっきまで友人を見送ってたんだよ〜。残念だなぁ〜。レオンにポポロとサーヤを紹介したかったなぁ。2人とも王都に向かったんだよ〜。入れ違いだね」
「ほぅ………新しい友人が?」
「うふふ。そうなんだよ〜。すっごく仲良くなったの。王都から帰ってきたら、今度一緒にクエスト出来たらいいねって言っててさ~~」
「ほぅ……良かったな」
最初は目を細めていたレオンも、バーバラがとても嬉しそうに話す姿に、レオンも段々と優しい顔になっていった。
「レオン!積もる話もあるし、レオンの話も聞きたいし……久しぶりに手合わせもしたいなぁ~~」
チラチラとバーバラがレオンに向かって視線を投げかける。
そんなバーバラの頭を大きな手でクシャリと撫で、「あとでな」と言って、先にスタスタと歩き出してしまった。
相変わらずツレないレオンに、「まって〜」と慌てて追いかけるバーバラだったが、やっぱり幼馴染って居心地いいなぁ〜と思った。
ポポロやサーヤを見ていて、2人の仲の良さを見ていて、少しだけレオンが恋しくなってたいたみたいだ。
「ねぇ。レオン。うちらって、……ずっと友達だよね」
先に歩いていたレオンが、ピタッと止まったから、思わずバーバラはレオンの背中に顔を突っ込んてしまった。
「っっちょっと!!急に止まったら危ないじゃん!!」
イテテっと潰れた鼻先を押さえながらバーバラが言うと、レオンがギ、ギ、ギ、ギィと油がないブリキのように振り返った。
「いまのは………どういう意味だ??」
「どういう意味って……うちらって幼馴染だよねって話だけど?」
キョトンとするバーバラだったが、レオンがあまりに真剣そうに続きを待っているみたいだったから、今の正直な気持ちを話した。
「じつはさ〜、……レオンが居なくて、私ちょっと寂しかったみたいなんだよね〜」
「!!!」
目を見開くレオン。……珍しい。そんなに驚くことかな?
ちょっと気恥ずかしいから、バーバラが今度は足早に歩き出したら、レオンが後を追う。
「………何かあったのか?」
「ん〜何かっていうか……、さっき王都に行った2人はさ、幼馴染で、一緒に旅をしながら冒険してて、とっても素敵だなぁって、……ちょっと羨ましくなっちゃった。で、レオンに会いたくなっちゃったみたいって話だよ〜」
えへへっと恥ずかし気にバーバラが言うと、何故か今度はレオンが額に手を当てて俯いていた。
あれ?私…変なこと言っちゃってたかな?
「………明後日の午後は時間が取れそうだが、バーバラはどうだ?」
「!!!うん、大丈夫だよ~~~~!!!」
わ~いと、はしゃぐバーバラを額に当てた指の隙間からレオンは見やる。
(………なんだこの可愛い生き物は!!)とバーバラに分からないように悶えるレオンだった。
お読み頂きありがとうございます。
久しぶりのレオン登場。




