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帰還

「たっだいま〜〜」

バーバラは王都にしばらく行っていて、帰るのも久しぶりだというのに、ママはいつも通りの調子で、エプロンで手を拭きながらキッチンから出てきた。

いつでもどんな時でも、穏やかに変わりなく迎えてくれる家族が、バーバラは大好きだ。


「あら〜おかえりなさい。楽しかった?」

「うん。王都って、すごく人も建物も多いし、お店も沢山あって、美味しいものもいっぱいだったよ〜」

『ママ〜ただいま〜』

「あら〜クロちゃんも元気そうで良かったわ〜。ん??新しいこの子は??」


「あ!!紹介するね!!新しく仲間になったグリモっていう子だよ。ナッツや木の実が好きなの」

バーバラは両腕で抱きしめてるグリモをズイっと、ママの方へ見せた。


「まぁまぁまぁ〜。なんて可愛いらしいの~。よろしくね。グリモちゃん」


『うふふ、可愛いって褒められちゃったわ〜。うれしいですわ〜。ママさんよろしくですわ』


「あら〜グリモちゃんは、素敵なレディなのね」


『ママさん、さすが見る目がありますわね〜』

グリモも早速ママに懐いて良かった〜。クロはママの足元でスリスリと甘えている。あっという間に皆を虜にしてしまうママって……


「………じつはママって最強だったり…するかも?」


「あらあら…うふふ。どうかしらね?」

穏やかに笑い、さてっと言いながら、料理の続きをしにキッチンに消えていった。






次の日、バーバラは王都から帰ってきたら報告をしに、冒険者ギルドのアースガルドへ出向いた。

ナバル様からの手紙をギルマス宛に提出し、後日またギルマスから連絡があるという。


折角ギルドに来たのだからと、クエストの掲示をみる。先日無事にFからE級にランクが上がったことで、受けれるクエストの範囲が変わった。

F級はまさに初心者用で、チュートリアルに近いものがある。


E級からは、ダンジョンにも入れるようになるのだ。但しE級だとダンジョン浅層までだ。C級になると中層。B級からは深層も行けるようになる。

まぁ〜それもあくまで目安であって、自分の力を過信して、どんどんと推奨以上の場所にいくと……自業自得なところもある。なにせ冒険者は自由だからね〜そこは自己判断でってなっている。


バーバラの街から馬車で40分程いくと、1番近いダンジョンがある。『白塔の迷宮ダンジョン』と言われ、真っ白の灯台みたいな塔である。

不思議なのが、塔は上に高いのに、次のエリアに行くときは、下に降りるような階段になっているらしい。


 (ダンジョンか〜……ずっと行ってみたいな〜と思っていたんだよね〜。)


新しいダガーを使った二刀流の練習にもなるし、あわよくばドロップ品もゲットできるし……。


次の予定はダンジョンに決めた!!


今日はこの後、ダンジョンについての情報と、行くための準備にしよう。それに買物がてら、グリモの可愛いリボンがないか、探してみよう。


まずはダンジョンの情報ね!!


バーバラはギルドの案内所に「白塔の迷宮」について尋ねると、E級だと1〜3階までが推奨されているとのこ。

一階は青空の広い草原が広がり、スライムやジャイアントビーが出る位で、薬草類が豊富とのことで、薬草採取のクエストをしに行く人が多い。


二階は薄暗い土管の中のような所で、巨大鼠や毒蝙蝠、キラースネイクなど。迷路みたいに入り組んでいるので、マップが必要だとのことだ。


三階は、ジャンクルのように湿地帯が広がり、スコールもあるという。沼地や泥で足元がすくわれないようにしたほうがいいとか。ヘビークロコダイル、巨大ヒル、リザードマンなどがいる。三階はソロは難しいかもと。


まずはダンジョンの地図と消耗品の補充、装備の見直ししなきゃ!!そんなことを考えて、バーバラはギルドを後にした。



お読み頂きありがとうございます。

本業が過渡期&疲れからの目眩で……、滞っていてすみません……

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