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サブスキル獲得

バーバラは重力で動けなくなったゴブリンに向かって駆け出した。

新しく購入したダガーもしっくりとバーバラに馴染み、切れ味もよくて難なくゴブリンを仕留めていく。


最初は身動き取れないことに驚き、混乱していたゴブリンだったが、4匹目のゴブリンに向かってる途中に残りのゴブリンが、仲間を呼ぶような雄叫びをあげ始めた。


「ギィーーーギィーーーー!!」


(しまった!重力だと動きは封じられるけど、声は出せるんだった!!)


急いで4匹、5匹と討伐していく。

ホッとしたのも束の間、洞窟から「ギィー」といういくつもの声が、聞こえてきた。


幸い入口が大人が2人通れるくらいの大きさな為、迎え討つにしても少人数を相手しながらになりそうだ。一度に多くは対応しきれない。





(…、…く!!きりがない。)

もう何体倒しただろう…。ゆうに五十匹は超えていると思うが、途切れずに、ゴブリンが湧いてくる。


(これだけの規模のゴブリンだと、亜種が居てもおかしくない……どうか、でませんように……。)



そんな願いも虚しく、百体くらい倒しただろう頃に、奥から「グガーー」とゴブリンとは違った野太い声が聞こえてきた。すでに30〜40分程の戦闘を途切れなく行っている。


「ハァ、ハァ………クロ!!別のが来るよ!!」

『……バーバラ。大丈夫?』

「…うん。なんとか…、!!グっ!!」

『バーバラ!!』


出てきたのは『ゴブリンロード』と呼ばれる、2mはゆうにある、大きなゴブリン。手には棍棒を持ち、この集落のボスだろう。首には色んな骨のネックレス。毛皮のマントを着けていた。


普通のゴブリンとは大きさも、力強さも全然違った。いくらクロの重力魔法があるからとはいえ、すでに100体近くのゴブリンを相手にして、疲れも出てきていたバーバラは反応が遅れた。


洞窟から出てくると同時に、バーバラのの横腹に棍棒を振り下ろしてきた。バーバラはダガーで受け止めきれず、そのまま3m程吹き飛ばされてしまった。横腹の衝撃で何本か肋骨が折れたのか、起き上がろうとすると激痛が走り、「ゔっ!!」と呻いた。


『っ!!!この~~!!』

クロがそんなバーバラの様子をみて、ゴブリンロードに向かって駆け出し、重力魔法を使うも、相手は一瞬動けなくなったが

『グガーーー!!』

と雄叫びをあげ、今度は近くにいてクロを目掛けて棍棒を振り下ろす。


素早くクロはかわすと、電撃魔法をゴブリンロードに繰り出す。

『ギャーーー!!』

流石にゴブリンロードの動きがとまり、上を向いて叫んでいる。体から湯気のようなものがプシューと上がっている。


バーバラは今のうちに素早く自分に『ア・タック』をかけた。さっきまであった激痛も疲労もスッカリなくなった。

ズチャっと両手にダガーを持ち構え、勢いをつけて低姿勢のままゴブリンロードの脚の腱を狙って切り込む。


『ギョアァァァァォ!!!』


脚の腱を切られ、立っていられなくなったゴブリンロードが体勢を崩し、片膝をついた状態になった。

怒ったロードは、所構わず棍棒を振り回し暴れ出した。

バーバラはロードから素早く距離をおき、難を逃れた。クロがバーバラのもとに駆けつけた。

『バーバラ!大丈夫?』

「クロ、ありがとう。時間稼ぎでくれたから、回復出来たよ」


『アイス・エリア』

クロがゴブリンロードに氷魔法放つと、ロードの腕と棍棒が薄い氷で覆われ、ロードの動きが止まった。

バーバラはその隙を逃さず、ロードの首を掻っ切って、討伐完了した。



「はぁ〜…………終わった」

バーバラは気が抜けて、座り込んだ。クロも寄り添い、バーバラによくやったとばかりに頬を舐めてきたので、バーバラもクロの頭をヨシヨシと撫ぜた。


するとバーバラの目の前にステータスがオープンされた。



〈 レベルアップ 報酬︙ムスクの香り 〉


どうやらゴブリンロードを倒してレベルが上がったみたい。


『スキル発動』


◎サブスキル︙ムスク(攻撃をパリィできる確率があがる)


これは嬉しいかも……!前回もそうだったが、自分のレベルより強い魔物を倒すと、レベルがあがるのかもしれない。頑張った甲斐があったというもんだ。


周りを見渡すと、討伐したゴブリンの処理が残っている。討伐証明部位を取り出したら、みんな焼き払わなければ、…。それにしても数が多い……。


「そうだ!!ねぇ!クロー!!」

『ん??なぁに〜?』

「クロの魔法で重力って軽くすることも出来る?」

『できるよ〜』

「それじゃ、このゴブリン達をもの凄く軽くしてくれる?」

『いいよ〜』


バーバラは、クロに軽くして貰ったゴブリン達を軽々と移動させながら処理し、1箇所に集めていく。

大変だと思われた作業も、クロのおかげで楽々できた。


「クロ。今度は、このゴブリン達を灼熱で焼き払って貰えるか?」

『灼熱魔法で燃やしちゃっていいの?』

「うん!!お願いできる??」

『わかった〜』



 ( わぁ!あと処理もクロがいれば、かなり助かるなぁ〜。一家に一匹クロ様!!ありがたや〜 )



「ありがとう〜クロ。大好き〜」

クロをぎゅ~っと抱きしめると

『クロもバーバラ、だいすき〜』


うん〜癒やされた。改めてバーバラとクロに『ア・タック』をかけて、戦闘や後始末の汚れを取り除く。


「それじゃ、もうすぐお昼だし帰ろっか〜」

『……バーバラ。マゼリン草っていいの?』


「はっ!!忘れてた!!!」

そうだった……すっかりゴブリンとの戦闘で忘れてたよ〜。今日はマゼリン草をとりに来たんだった…。



お読み頂きありがとうございます。

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