お土産あるよ〜
武器屋の後は、防具屋を軽くみたあと、レオンが予約してくれた美味しいランチと冒険者ギルドに行った。
これが……まぁ凄くて。
王都のギルドはやっぱり規模が違っていた。建物の大きさもさることながら、ギルド内に飲み屋が併設されていたり、薬屋、軽食屋、地図屋、情報屋、ちょっとした装備や消耗品が買える店もあった。
冒険者達も、上級の方々もチラホラいるし、クエストもF〜S級まで幅広くある。
こんな環境のいい場所で、冒険者として名を馳せたら……と、どうしても夢みてしまう。
バーバラはまだ初心者だ。クエストもクロの事があったから、全然こなしてない。
( 王都にいるうちに、ナバル様の研究の休みの日にでも、今度クエストを受けてみようかな )
ナバル様の所の研究も楽しいけど、やっぱり冒険者らしく活動することに胸が高鳴る。
( 帰ったら、ナバル様にも相談してみよう )
帰り道で、レオンに
「今日はありがとう〜。折角のお休みなのに、私の行きたい場所ばかり付き合ってくれて……今度はレオンの行きたい場所に一緒に行こう!!」
「いや。俺も一緒に居られて楽しかった。また誘う」
「うん。レオンは、王都はいつまで居るの?」
「………バーバラはいつまでとかあるのか?」
「私?ん~~……だいぶナバル様の研究も進んでて、あと2週間くらいだとは言ってたよ」
「そうか………わかった。また連絡する」
「うん、ありがとう~~」
そう言って、レオンは研究所まで送ってくれた。
◇
「ただいま~~」
ガチャと自室のドアを開けると、クロが目をキラキラさせて出迎えてくれた。
『おかえりバーバラ!ねぇ!!ジャーキーは?』
パタパタと尻尾を激しく振って、ジャーキーの催促をしてきた。クロは、あれ以来ジャーキーの虜となっていて、お土産に買ってくるように頼まれていた。
今日は冒険者ギルドで売っていた、ジャイアントディアという大きな鹿みたいな魔物の肉のジャーキーだ。ちょっと奮発してみた!!
「もちろん!クロにはジャーキーだし、グリモにはアーモンドがあるよ!!」
そう言うと、ソファで寝ていたグリモがムクリと起き上がって、俊敏な様子でバーバラのいる玄関まで出迎えてくれた。まるであの戦闘した時のような、すばしっこい動き……。
( うちの子達のお土産への反応がすごい… )
可愛い反応をするチョロクロとチョログリモ……
みんなでソファに移動して、お土産を渡すと2人して、ハムハムと一生懸命に食べてる姿に、微笑ましい気持ちになって癒される……。
「今日ね〜。武器屋で、いいトコのお嬢様に間違われたんだよ〜。グリモが可愛くしてくれたからだね〜ありがとう。」
『……コリ……コリ……フム…、当然よ〜。私の見立てが可愛くないなんて、ありえないわ〜。……コリ、……カリ……、……ムグ……』
アーモンドを頬に頬張って、ちょっとほっぺが膨らんでいるグリモは最高に可愛い……。
「それにね!冒険者ギルドにも寄ってきたんだけど、すっごく設備とかお店とかあって、流石王都!!って感じだったの!!それで、折角王都に居るんだから、今度王都でクエストをしてみようかと思うんだ〜」
『冒険??ボクも一緒にいきたーい』
『……私は冒険とか、イヤよ〜。汚れちゃうの好きじゃないから、待ってるわ〜』
クロはすっかり乗り気だ。その反対に、女子力が高いグリモはお留守番がいいみたい。
「クロは一緒に行っていいか、ナバル様に相談ね。グリモは冒険の時はお留守番、よろしくね。」
早速次の日にナバル様に相談したら、1週間後にクロも一緒に許可がでた。
クロを連れて歩くなら、眷属の証のタグを着けることと、出来れば必要以上に人目に触れないように人混みの中では、リュックなり、カバンなりに入れての移動が良いだろうとアドバイスを貰った。
(確かに…前にクロをギルドに連れて行って大騒ぎになったもんね……。気をつけよう)
1週間後のクエスト!!楽しみ〜!!
お読み頂きありがとうございます。
チョロクロに加えて、チョログリモも……




