眷属グリモ
「バーバラさんが良ければ、眷属にしてみてください。鑑定眼鏡で見てみます。」
すっかり大人しくなり、欠伸をして丸まってしまったリーフラットに対して、バーバラはスキル画面の
『眷属にしますか はい・いいえ』
『はい』の部分をタッチしてみると
キラキラとリーフラットの周囲が輝きだし、一瞬ピカっと強く光ると、そこには……うん。可愛く寝ているリーフラットがいた。
(( バーバラ お名前つけてあげて〜 ))
いつの間にか昼寝から起きたクロがテレパシーで教えてくれた。
(そうだった!クロの時も名前を着けたら意志の疎通ができたんだよね!!ん〜〜……どうしよっかな。若草色のモルモットみたいだから……グリーンのモルモットで……!)
「名前は……グリモ!!」
またまたグリモの周りがキラキラ光る……けど相変わらず、丸まったまま熟睡中だ。きっと夜行性なのにさっき動き回って疲れ切ったのだろう。何をしても起きそうにない。
(さ、触ってもいいかな〜〜?)
そっとバーバラは手を伸ばし、毛並みにそって撫でた。
「ふあ〜……ぬくぬく〜」
バーバラの表情は蕩けそうになった。柔らかい毛並みに、ぬくぬくで、極上の湯たんぽみたいだ。
ずっと触っていられそうだ。何なら抱えて一緒に眠ってしまいたい誘惑にかられる。
「……バーバラさん。リーフラットですが、聖獣になってます。それにちゃんと眷属にもなってますよ」
バーバラはグリモを胸に抱え、ガラスシールドの部屋から出ると、ナバル様が眼鏡を外しながら、鑑定結果を教えてくれた。
「先ほどのバーバラさんのスキルですが、やはり治癒と浄化ですね。それに途中で使ったあのシールドみたいなものは何ですか?!!あれもスキルですよね!!!」
「すみません……黙ってて。あれもスキルなんですが、完全防御シールドといいますか……。どんな魔法も物理攻撃も効かないっていうスキルでして……」
テヘへとバーバラが笑うと、ナバル様はプルプルと震えだしたと思ったら
「神よ!!!」
いきなり両手を広げ、天を仰ぎ叫んだ。
次にバーバラをギンと眼力が強く見入ると、ガシっと両肩を掴まれた。
「バーバラさん。いいえ!!バーバラ様!!素晴らしい!!こんなスキル初めてみました」
「あ、ありがとうございます…?」
あまりの迫力に、バーバラはドン引きだ。
(( うるさいよ〜。ねむいのに〜…… ))
可愛い女の子の声がテレパシーで届いた。
バッと顔を下に向け、バーバラは腕の中にいるグリモを見ると、もぞもぞと寝心地を整えるように動き出した。
「グリモ!!女の子だったの??」
(( 当たり前なのですわ〜。こんな可愛いのに男なわけないのです〜 ))
「そ、そっか。……グリモ可愛いもんね」
(( ご主人様も可愛いを磨くといいですわ〜 ))
「グっ……」
返答に詰まるバーバラであった。
グリモ曰く、リーフラットの仲間内では、1番モテるマドンナ的な存在だったらしい…。
女子の魅力では、グリモのほうが軍配が上がりそうだ。
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