王都に到着
すみません……遅くなりました。
お待たせしました。
あのグリズリーの襲撃以外は、特に問題なく無事に王都に辿り着いた。
任務中ってこともあり、レオンとはまだ詳しく話がて出来ていない。何処かで、ゆっくり時間が取れたらいいけど………お互い任務もあるしなぁ、むずかしいなぁ……。
そんな悩みも華やかな王都の街に入れば、バーバラは景色に夢中になった。
(わぁ~~。王都ってこんなに賑わっているのね!!凄いわ〜!!人もたっくさん。高い建物ばっかりで、迷子になりそう)
(( にぎやかだね〜 ))
私もクロも、王都に入ってから馬車の窓にへばりついて王都観察をしていた。
「バーバラさんは王都は初めてでしたよね?」
ナバル様が私たちの疲れ具合を、温かい眼差しで見守ってくれていて、時には解説もしてくれた。
「はい!!こんなに人もお店も沢山なんですねー」
バーバラは目新しいものばかりで、ワクワクする気持ちが溢れ出し、楽しくて仕方がない。
「良かったら、あとでオススメのレストランをご案内しますよ」
「いいんですか??是非っ!!!」
『ギャゥーーー』
僕も連れてって〜と食べ物で反応をするクロは……やっぱりチョロクロだと、改めて思うバーバラであった。
王都に入って20分ほど馬車で行くと目的の場所についた。魔物研究所の前で、騎士団の方々とはお別れてある。
「ありがとうございます」
「いやいや。こちらもグランドウルフの戦いが見れて、いい旅ができた。」
ダグラス副隊長とナバル様が挨拶を交わし、かたく握手をしている。
その隙に、バーバラはレオンの近くに行き、
「レオンはいつまで王都にいる予定?もし時間があったら、一緒に王都の街を回ろうよ〜。私とクロはここにお世話になってるから、時間があったら遊びに来てね。」
「あぁ…わかった。顔を出すようにする。バーバラ、あんまり1人で無茶するなよ。俺が居ない時は、必ずクロと一緒にいること、いいな。」
「もちろん。大丈夫だよ~~。いつでもクロと一緒だもんね~ね?クロ~~」
『キャウ~~』
一緒にいる〜とスリスリしてくる。
「………、……それではこれで」
ナバル様の声がして、どうやら向こうでの話が終わったようだ。レオン達騎士団は王都での任務があるらしい。しばしのお別れだ。
また王都にいる間に、レオンに会えるといいなと思いながらも、まずは自分!頑張ろうとも思う。
騎士達が去ったあと、バーバラは改めて魔物研究所を見つめる。市街地から離れ、緑多い林の中に5階建ての施設がある。ここが、これからしばらくお世話になる場所だ。
さっきまでガヤガヤしてる王都だったが、ここは木々に囲まれ静かだ。暮らすなら、街中より落ち着きそうだ。
「ようこそ。ここが我が所属してる研究所です。バーバラさん、クロ様、まずはお部屋にご案内しますね。荷解きしてから、ここの説明を詳しくしますね。」
「はい。ありがとうございます。」
案内されたのは、一階の日当たりがいい客室で、バルコニーから庭が直接出れるようになっている。クロが外を動き回れるようにって、配慮された部屋だった。
ダブルベッドと簡易キッチン、個室トイレとシャワールームがあり、部屋でも充分暮らせそうだ。
一応、施設内に食堂もあるので、部屋で自分で作ってもいいし、食堂を利用でも自由みたいだ。大体の人は、食堂で食べているってことなので、後で見に行ってみようかな。
ただ……クロの食事は、皆の関心が高いから、落ち着いて食べれないかもしれないとのことだ。
確かに、ここの施設内にいる人は、全員が魔物ヲタクだとすると………うん。部屋にしようかな。
あのギラギラした目と手をワキワキしながら近付いてくる様子が目に浮かぶ……。
可能なら食堂から運ばせて貰えるかも聞いてみようかな。毎日作るのは大変だしね。
部屋にクロと2人きりになると
『わ~~い。やっとバーバラといっぱい、おしゃべりできるね~~。』
クロは直接喋れないことが、移動でのストレスだったみたいで、部屋に入ってボスンとベッドに倒れ込んだバーバラとは違って、開放感で部屋を駆けて回っている。
元気なクロに癒やされる~~。
外は雪。雪。雪。
クロだったら駆け回りそうだなぁ……
私はコタツで丸くなりたいなぁ~




