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1〜Yagi

 4日後カーリーは退院してきた。

まだ歩くのはぎこちないが、体の痛みは和らいではいるようだ。


スタジオに着くと、レイとショウが駆け寄り、ハグとキスをした。

他の仲間達も、軽くタッチし、


「俺たちは、みんな味方だからな」


と声をかける。


「ありがとう」


と小さな声で答えるカーリー。



 しかし、その日から3日間部屋からは出てこなかった。

私が食事を運んでやり、リドルが一日何度も様子をみにくる。

レイやショウも、部屋に行き話しかける。

練習場では、いつもの様に誰かしらが爆音を立てている。



4日目の夜中、部屋を覗いたら、カーリーはいない。

スタジオ内を探し回る。

レイとショウも、あちこち探し回る。


外は雨が降っている。


リドルの所にも連絡を入れる。

知人に電話しまくる。

公園や森も探す。


しばらくして、マテオから電話があった。

カーリーがリドルに会いに来たと。

少し話をして送っていくということだ。


待っている時間は長く感じる。

1時間過ぎても帰ってこない。

痺れを切らした私は、リドルの家に乗り込んだ。

行き違いになっていた。


リドルが、そんな私に、カーリーの心情を話してくれた。


フラッシュバックが辛いんだろう。

記憶からあの時の事を消したい。

みんなに知られた事も辛い。

みんなの記憶からも消したい。


カーリーは、そう言っていたそうだ。


 

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