5〜Show
暴力描写があります。
法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
あまりに酷い様子にグルーピーの女の子のひとりが吐き気を催し外に出た時、
カーリーと一緒にいた女の子は、隙をついて這うようにして逃げたが、
外で待ち受けていたグルーピーの女の子達に捕まり、やっとの思いで大声を上げたらしい。
それに気付いた俺たちは、トイレに雪崩れ込んだ。
その時、俺が最初に目にしたのは、男の汚いケツだった。
カーリーがどこにいるのかさえわからなかった。
ただ、洗面所に押さえつけられている人から力なく垂れ下がっていた腕に、Scream of No Nameのタトゥーが見えた。
頭に血が登る。
ボビーが、カーリーにのし掛かる奴を引き剥がしぶん殴る。
レイちゃんが、ビガーを捕まえてぶん殴る。
ジャッドが、押さえつけている奴を壁に叩きつける。
例のクソ女が、ナイフを向けてきた。
俺は、腕を掴み壁に叩きつける。
俺の腕が少し切れ、血が出た。
失神し崩れ落ちたカーリーをボスが抱きしめ、
「警察と救急車を呼べ!」
と叫ぶ。
レイちゃんとボビーは、馬乗りになり、殴り殺さんばかりの勢いだ。
俺は、レイちゃんを止めに入る。
190センチ130キロのボビーを、スパイスとモロー2人がかりで止める。
なぜ、こんなに鮮明に覚えているんだろう。