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5〜Kerly
※タイトル名のわりに、(表現的にはかなり控え目にしましたが)きつい内容の部分もあります。
酒、煙草、タトゥー、性表現、性描写、性犯罪(レイプ、性的虐待)、暴力などの記述があります。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
母は、私の体が女性に変化していくのを嫌悪していた。
胸が膨らみ始めた頃、
陰毛が生え始めた頃、
生理が始まった頃、
私は、
「汚らわしい」と言われ、酷く殴られてた。
そのせいか、私は、自分が女になることが怖かった。
セックスなんて、もってのほかだ。
なのに、私は、泥酔してヤッてしまった。
母によく言われていた「あばずれ」で「汚らわしい」女になってしまったと思った。
タガが外れた。
毎週、ライブの後の打ち上げは、
泥酔し、誘われるまま、
パブのトイレや、相手のベッドでヤられていた。
気持ち良くもなく。
嫌な事をやらされる事も多かった。
この見た目から、私に男の子を求めてくる奴も少なくなかった。
私は、自分に罰を与えていたのかもしれない。
私も知らなかったそんな感情を、言い当てた人が、2人いた。