表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/78

2〜Lue

 俺は、3年前、積み上げてきたキャリアを全て捨てて、また従兄弟の修司を頼り日本に行った。


修司は、当時売れない役者で、東京にオーディションを受けに行ったりしていた。

また、大阪で仲間と劇団を作り細々とやっていた。

そんな金もない修司の家に転がり込んだ。


俺の事情を知っている修司は、それなりに暖かく迎え入れてくれた。


劇団の手伝いをしたり、たまには出演したり。


「お前は綺麗すぎる」


と、髪をボサボサにカットされ、無精髭を生やせと言われたり、


「その背中のタトゥーは見せられないな」


と服を脱ぐシーンは全くなかったし。


修司は、俺の心情を汲んでくれていたんだろう。




 小4から中2まで5年間弱、京都の田舎で暮らした。

フランスにいる画家のおじいちゃんの実家だった。

仕事で帰国した時に預けられ、そのまま何年も居着いたかたちだ。


俺と兄のテオは、修司と兄弟のように暮らした。

野山を駆け回り、バスケや野球をし、女の子とドキドキしながらデートしたり、共に成長してきた。


お父さんとお母さんがいて、おじいちゃんおばあちゃん、お姉さんがいて、いつも賑やかで笑いが絶えず、本当の家族を味わった気分だった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ