4〜Riddle
数日後もうひとつの仕事の後、公園の屋台のドーナツとコーヒーを買い、いつものテーブルに行くと、彼がいた。
ルメ・コウノ。
3年ぶり位だ。
「やっぱり、お前か!久しぶりだな」
あの頃とは違って、大人の雰囲気を醸し出している。
ボサボサの髪に、こいつが無精髭?
「元気だったか?」
「そっちこそ?
相変わらず忙しそうだね」
「この前、アミアの店にいただろう?」
「ある人に話を聞きたくてね」
「八木か?」
「カーリーだよ。
ところで、付き合ってるの?」
「タトゥーを掘ってやっていたんだよ」
「で、寝たの?」
「まあな!凄く興味深い娘だ」
「お得意のやつだな」
「俺は、患者とは絶対に寝ない。
タトゥーのお客さんとも基本寝ない」
「俺とも寝ただろ」
「なんだ、妬いてるのか?」
「それは、どうかな」
「でも、元気そうで良かった」
ルー。
大人になり、無精髭まで生やしているが、相変わらず美しい顔だ。
懐かしさも蘇り、キスをした。
この時、本を借りに来ていたカーリーが、2階の窓からその様子を見てしまったのを知る由もなかった。
この日から、ルーとカーリーが交互に俺のベッドにやってくる。
でも、なぜか被ることはない。
なぜかと思っていたら、2人共マテオに俺が一人かどうか確認していたらしい。
マテオ、お前は俺の元締めか?
俺は、体が持たないぞ。