表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/78

1〜Riddle

 カーリーのタトゥーも完成に近付いている。

背中の大きなタトゥーを背負う覚悟がないカーリーには、少し大き過ぎるかもしれない。

久しぶりの大作に、俺自身が夢中になっていた。


もうひとつの仕事で今日会ったジョンが、

20歳年下の訳あり小娘と関係を持っている俺を心配していた。



 予約の時間ぴったりに、カーリーはやってきた。


「最近夜来ないから、寂しいぞ」


「私は、たしかにレイに言われた通り浮かれていた。

だから、ここのところアルコールは絶ってる。

金曜日の打ち上げの日以外は飲まないことにした」


シラフのカーリーの口調だ。


「今日で完成だ」


俺がそれだけ言うと、カーリーも無言で横たわった。


カーリーの言う荘厳さは重過ぎると思ったので、光が差したような差し色を入れて、幻想的に近付けた。

今日の作業は、さほど時間はかからないはずだった。


最後の差し色を入れて、全体を見る。

カーリーを立たせて、また全体を見る。



愕然とした。


俺は、ちょっとしたクリチャーを作ってしまったかもしれない。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ