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6〜Kerly

リドルの衝撃の真実

 その後、二人でシャワーを浴びて、ピザを頼んで3階のリドルの部屋で、食事をした。

セックスしながら飲んだバーボンが、今になって効いてきた。


好きな人と、話をしながら食事を楽しむ。

幸せな時間だった。


 リドルは、いつも私にあれこれ聞いてくる。

時々、この人は、私を精神分析の対象としてしか見ていないのではないかと思うこともある。


 昔の恋人の事を聞いて、私はリドルのことを何も知らないと気付いた。

精神科医でもあり、タトゥーアーティストでもあるリドルは、どのようにして、ここまで来れたのか?

こんなに優しいのは、裕福な家で何不自由なく育ったからなのか?


「そういえば、私リドルのことを何も知らない。

どんな子供だったの?」


そう尋ねると、

リドルの口から、思いもかけない衝撃の真実が語られた。



「俺の何が聞きたい?


貧乏だった頃のことか?


父親にも母親にも捨てられたことか?


祖父から性的虐待を受けていたことか?


生活の為に体を売ったこともあるってことか?」



私は、思わず立ち上がった。

胸が締め付けられた。


「どうして、そんなこと平然と言えるの?

それなのに、どうして、そんなに優しくいられるの?」


泣いている私に、リドルはこう言った。


「友達やタトゥーの師匠や恩師に救ってもらえたからだ」



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