表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/78

6〜Kerly

 ついに、今日はリドルにタトゥーを入れてもらえる。

朝からウキウキが止まらなくて、レイちゃんにまた怒られる。


 予約の時間より早めに行く。

リドルは、前の客が押しているということで、2階の作業場の隣の部屋に通される。


 大きなソファとテーブル、コーヒーマシーンに紅茶セット、そして、大きな本棚にたくさんの本。

1階の待合室とは違って、ちょっとした応接室だ。


 本棚には、タトゥーのカタログ、ファッションやエンタメ系の雑誌、国内外の小説の数々、そして、医学や哲学や生物学等の専門書まで。


 私は、その中から何十冊もある臨床心理学の本を選んだ。

専門用語も多く難しい。

スマホで調べながら、何冊か読んでみた。

その中の比較的読みやすかった一冊を手に取り、ソファで読み耽った。


全て英語だし、この頃会話程度ならできていたが、学校で習わなかった単語は、スマホの辞書で調べながらなので、なかなか進まない。

でも、そんな事は望むところだ。

探究心に火がついた。


子供の頃から読書と勉強は好きだったことを思い出した。


 1時間ほど経っただろうか、リドルに呼ばれた。

臨床心理学の本を読み耽っている私に、


「本が好きなのか?」


と聞いてきた。


「うん」


「心理学に興味あるのか?」


「うん!でも難しい」


「心理学なら、この本から始めるといい!」


と言って、一冊の本を出してくれた。


「この本を持っていってもいい?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ