3〜Riddle
俺の作業場に、レイを連れて行き、タトゥーを入れる作業を始める。
「マテオの定型でいくか?それとも、俺のオリジナルでいくか?」
「リドルのオリジナルで!お願いします」
結構調子のいいところもある。
「お前達は凄いな!
あのライブハウスからデビューしている奴らを見てきた俺から見ても」
「俺たちは、結構地道にやってるよ。
自分達が思ってた以上に。
もっと、爆発的に売れたいんだけどね」
「自分達を曲げられないんだろ?」
「まあね!
なんとなく食えるようになってきたし、こうして自分の金でタトゥーも入れられるようになったけどな」
「目標は、まだ上なんだろう?」
「まあね」
「あのバンドは、何年目だ?もう長いのか?」
「ショウと出会って運命みたいのを感じたのは13歳だからな。もう9年か」
「13歳?早いな!カーリーとは?」
「半年くらい後だよ。
運命みたいなを感じたのは、もっと後だし。
俺は、最初アイツをバンドに入れたくなかったんだから」
「なぜ?」
「ヤバい奴だからだよ」
「どんな風に?」
「リドルはわかってるだろ?
その道の人だし、アイツの闇が深いことくらい」
「俺が、精神科医もやってるからか?」
「アイツに興味があるのは、そこなの?
心理分析とか?
それとも、アイツの体目当て?」
嫌なところもついてくる。