1〜Kerly
※タイトル名のわりに、(表現的にはかなり控え目にしましたが)きつい内容の部分もあります。
酒、煙草、タトゥー、性表現、性描写、性犯罪(レイプ、性的虐待)、暴力などの記述があります。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
あなたは、男の子?女の子?
私は、まず、そう訪ねられる。
髪は、ベリーショートでツンツンさせてる。
167センチ、40キロちょっと。
痩せている。
そのせいもあって、おっぱいは無いに等しい。
いつも、黒尽くめ。
化粧もしていない。
おまけに、声までハスキー。
欧米では、アジア系は、どうしても童顔に見えてしまう。
22歳になっても、ティーンエイジャーと間違えられる。
この頃、少しでも大人に見えるようにと意気がって、ピアスとタトゥーを入れ始めた。
両耳に5つずつ、左眉に2つ、唇に1つ。
左腕の内側に、バンド名『Scream of No Name』と赤い傷跡のタトゥー。
これは、バンドメンバーのレイちゃんとショウくんも同じ場所に入れた。
左の上腕に、メスライオンのタトゥー。
本当は、背中に、木の大きなタトゥーも入れたい。
その頃、深酒することも覚えた。