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ダンジョンのある日常~とあるテイマーかく戦えり~  作者: 那田野狐
ダンジョンのある日常

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第32話 原爆ドームダンジョンその2

閲覧・感想・ポイント評価・ブックマーク・誤字報告・いいねありがとうございます。

 原爆ドームダンジョン第10階層


「ここのボスは?」


「ミドルエンジェルかハイインプのいずれか」


 ミドルエンジェルとハイインプは、エンジェルやインプの上位種で総合レベルは20以上。ハイインプなら弱体化していてミドルエンジェルなら強化される。

 範囲攻撃魔法が使えるけど行使できる数は少なく威力も小さいので、もっぱら接近攻撃が主体です。

 こちらの攻撃パターンは、範囲攻撃魔法を邪魔しながら中距離からの攻撃だ。


「行こうか」


 ボス部屋の扉を潜り抜ける。

 部屋の3分の1ほど侵入すると、部屋の中心でポンと弾ける音がして、小学校低学年ほどの羊頭に蝙蝠の翼を持った子供が現れる。


『ハイインプだ!』


『当たりを引いたな!』


 リスナーの1人が指摘する通り、敵が弱体化している悪魔というのは当たりだ。


『ようじょ』


『しょた!』


『どっちなんだい?』


 どっちでもいいでしょ?というか、リスナー層変わってない?


「呪文抑えます!」


 パチンコに石を装填し、ハイインプの顔目掛けて放つ。


「ぎゃ!」


 取りあえずハイインプの呪文詠唱を阻止する。


「ナイスアシスト!うりゃあ~」


 隆司くんがロングソードで攻撃する。


「チェンジ!白の化身」


 心ちゃんが両手をクロスさせて叫ぶと、真っ白な光が心ちゃんを包み込む。光っているけどシルエットが浮かび上がっていて何気にエッチいです。


『女子高生の生着替えが見れると聞いて飛んで来ました!』


『ふつくしい!』


 コメント欄が騒がしい。やはりリスナー層がおかしい・・・


「いっくよ!」


 白いセーラーカーラーの服にチェンジした心ちゃんが、両拳をガチンと合わせて突っ込んで行く。

 右ストレートが空中にいるハイインプの腹に入る。


「ぎゃ!」


 続けて1、2と左右ストレートが入る。ハイインプは児童体型なので正直言うと見ている絵面が悪い。


『ようじょ虐待・・・』


 やっぱりな指摘が入る。


「モンスターです!」


『でもようじょ・・・』


「ダメな人はセンシブ設定どうぞ」


 これは視聴者側の設定から変更出来るもので、普通、モザイク、透過光から選べる。

 年齢も16禁、18禁、24禁から選べる。多分24禁はネタだと思う。


「わんぉ!」


 疾風が槍をハイインプの羽に突き刺しそのまま引き裂くと、ガクンとハイインプの高度が下がる。


『インプやエンジェルって羽で飛んでる訳じゃないよね?』


『飛べるモンスターが飛べるのは、魔法的な何かだよ。確か羽が飛翔魔法のブースターになっていて、それで息をするように飛べるらしい』


『え?それって飛行出来る系のモンスターの羽持っていると空飛べるってことなの?』


『鳥の羽で翼作って背負っても空は飛べないだろ?』


『ああ、納得した』


 コメント欄でなぜモンスターが飛んでいるのかでやり取りがある。

 まぁ人型が空を飛ぶ理由は


「そりゃ!」


 高度を落としたハイインプの顔に心ちゃんの喧嘩キックが入る。あ、喧嘩キックっていうのは正対して足の裏の踵の辺りで相手の顔面を蹴る黒のカリスマと呼ばれるプロレスラーが得意とした技ね。


「グギャ!」


 短い悲鳴を上げながら吹っ飛ぶハイインプ。


「にゃあ!」


 すかさずチビが独鈷杵の片方を伸ばした三鈷剣・・・いわゆる不動明王像が持っている不動の利剣を構えて袈裟斬りにハイインプに斬りかかる。


「がぁ」


 小さく叫んでハイインプは塵と化して魔石と木の宝箱を残して消える。


「木箱か」


『残念』


『残念、無念』


 いや箱だから無念はないでしょ?

 早速鑑定して罠が無いことを確認して木箱を開ける。並の回復のポーションが2本と信長コインが2枚とナイフが出てくる。木箱でこのドロップなら当たりの部類だ。まぁ上級ダンジョンなのだからと言えばそうなのだが・・・


『次行ってみよう』


 コメント欄からコメントが流れてくる。うん。そうだね・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] >『次行ってみよう』  これで、いか◯や長介さんの顔が浮かんだ自分、懐かしくてもう新しいコントが見られなくて涙目。
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