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ダンジョンのある日常~とあるテイマーかく戦えり~  作者: 那田野狐
ダンジョンの秘密

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第165話 原爆ドームダンジョン第75階層から挑む

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 先行者のお陰で第75階層に来るのに手間は掛からなかった。誰がいたのかは解らないままだが・・・


「ここが第75階層か・・・」


 よもや学生の身分で原爆ドームダンジョンの第100階層に手が届くとは思っても見なかったです。

 取りあえず第75階層の隅に行くと異次元の扉を接続する。そして原爆ドームダンジョンに接続している異次元の扉はここだけにする。まぁ原爆ドームダンジョンにある異次元の扉は第1階層だけだったのでそのままでも支障ないのだけど、整理はしていかないとね。


「第76階層からのモンスターは?」


「第100階層までアルケーとアークデビルが最強。あと神獣の若いけど強い個体」


 アルケー?


「アルケーというのは権天使。まぁアークエンジェルの上位個体のことね」


 ペンタントちゃんが説明してくれる。ちなみに天使と悪魔はレベルによってクラスチェンジするのではなく能力値を満たすことでクラスチェンジするんだって。

 能力値が下がったら元に戻るのかって?そうはならないそうだ。

 何でそんな話しが?ってペンタントちゃんがアークエンジェルに進化したからだ。

 キリのいいレベルアップをしたとき進化しなかったので不思議に思ったけど、これで一安心。まぁ厳密にはハーフアークエンジェルというややこしい種族なんだけどね。

 ハーフアークエンジェルになったペンタントちゃん。魔法を2つ覚えた。

 ハーフアークエンジェル一つはライトニングの本数が増えて2本になった。複数攻撃というやっだ。

 もう一つはライトニングアーマー。

 雷を纏い防御力を上げる

 魔法。

 これらは敵も使ってくるだろうと言った。

 まぁ、敵の場合は二度攻撃になって二本が別々に襲ってくることはないらしいので威力が増した程度にしか思ってなかったんだけどね。


「えい!」


 ペンタントちゃんのライトニングが二体のインプに当たり一体を麻痺させる。

 アークエンジェルの広範囲ライトニングは敵を確率で麻痺させるのか。


「当分、気にすることはないと思いますよ。今まで遭遇したアークエンジェルが使わなかったのも広範囲ライトニングが中レベル以上で、麻痺する確率も低いから・・・」


 ペンタントちゃんが笑う。どうやら使えるようになって、その性能や効果とか知ったらしい。

 まぁこちらが使えて敵が使わない理由が若干納得というか理解出来ないけど、そういうモノだと言われたら納得するしかない。


「そうか、そうなんだ。でも、備えは必要だよね」


 スーペスからポーション作成キットを取り出すと麻痺解除のポーションを作る。麻痺は服用するのではなく、ぶっかけて使用する。口とか麻痺すると、嚥下出来ないからね。


「ポーションとは思えない色をしているね」


 心ちゃんが出来上がった赤紫色のポーションを見て呟く。ファン○グレープだよね。


「各人一本は持っていてね」


 全員がポーションホルダーに麻痺解除のポーションをしまい込む。

 自分以外は自分が麻痺したときの解除しかやらないのでこれで十分。

 ユウイチローの教えてくれた魔纏を完全に習得すれば魔法で麻痺することも減るだろう。


「よし。先に進もうか」


 自分も装備するポーションの半分を麻痺解除のポーションに替えて、いざ出発。

 今度は、まぁ、先行者が倒して湧き直した敵に遭遇する。


「上空エンジェル3!」


 この階層から、敵の動きが多彩になってる。例えばエンジェルやインプはその羽を使って立体的に攻めてくる。

 今のように空からの奇襲とかだ。まぁ、空中でライトニングで攻撃するとかそこまで賢くなるのはもっと階層を上げないと出てこないんだけどね。


「まぁ、立体的といっても初撃さえなんとかすればあとは対面なんだよね」


 仲間になった途端に賢くなるのは仕様なんだろう。仲間になったら弱くなるのは創作の世界だけで十分である。


「せい!」


 ユウイチローが振り下ろされた剣を腕で受け止める。傷一つついてない。あれも魔纏の効果だろうか?


「身体強化だよ」


 え?口に漏れてた??


「もう、がっつりと」


「身体強化が進むと皮膚が固くなるの?」


「筋肉カッチカチやぞ」


 ユウイチローが叫ぶが、それは身体強化と違うだろ・・・


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― 新着の感想 ―
>「ポーションとは思えない色をしてないね」 >心ちゃんが出来上がった赤紫色のポーションを見て呟く。  つまりポーションらしい色をしていると?(おめめぐるぐる)
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