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ダンジョンのある日常~とあるテイマーかく戦えり~  作者: 那田野狐
ダンジョンの秘密

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第142話 てんさいよこがわの菜園日記 その1

閲覧・感想・ポイント評価・ブックマーク・誤字報告・いいねありがとうございます。

 天才横川:『う~ん。ー年で桃の木を一本。一坪二千円なら出してもいいな・・・桃は収穫したらギルド経由で送ってもらうでいいからさ』


 横川アナが突拍子もないこと言いだした。


 天才横川:『ペットカメラを持ち込んでさ、テイムモンスターの一日を見るの』


 テイムしたモンスターを見るだけ・・・リタイア後にテイムモンスターを使役して悠々自適に生活すると宣言するだけあって積極的には育てるつもりはないが、動く姿は見てみたいと・・・


 天才横川:『あぁ、植物生育のスキルを持ったモンスターをテイムすればー石二鳥じゃん!』


 違った・・・が、当てはある。適当にモンスターをテイムして異世界でスキル付与してやればいいのだ。お金はかかるが、そんなに苦労はしない。


「お金はかかるけど、希望のモンスターで希望を叶えられると思います」


 チャボ:『あぁ、異世界ならスキルスクロールである程度好きに付けれるのか!』


 テイマースキルは無いけど、植物生育や水魔法のスキルはある。モンスターからも取れるらしい。

 そしてレベルの低いスキルは安い。植物生育スキルも安かった。聞くと植物食のモンスターの五匹に一匹は落とすらしいから安いんだって・・・びっくりだよね。内緒だけど。


「弟子ということで優先的に受けますね」


 天才横川:『え?タダじゃ無いの?』


「タダにしたら余計な厄介事に巻き込まれる予感がするのです」


 あいつはタダでやったのに俺からは金をとるのか!って言われたら嫌だもんね。


「見積もり送るんで検討してください。で、他の人はどうですか?」


 話を振ってみたが、横川アナ以外は様子見となった。まぁ、実績もないのに投資するのは勇気いるよね。



【てんさいよこがわの菜園日記】


 師匠から準備が整ったという連絡があったので、カボチャの提灯のパペット甚五郎を出して合流した。


「時間が思ったよりかからなかったですね」


 下手をすれば1カ月以上はかかる案件だと思ったが、3日とかからなかった。


「運よく一発目で植物生育のスキルを持ったコボルトをテイムできたのです」


 そういうことにしておくか・・・


「この子が注文していた豆柴コボルトです」


 師匠がスペースからー匹のコボルトを出してくるので譲渡して貰う。

 確かに植物生育と水魔法のスキルをもっているワンコだ。


「植物生育スキルは最初から持っていたので15万円でいいです」


 師匠が予定の半分でいいと言ってくれる。とうやら植物生育スキルにかける値段分安くなったようだ。


「なら4坪(6.6㎡)借りますよ。運動も出来るだろうし」


「別に自由に遊んでくれてもいいよ~」


 師匠は笑う。まぁ3坪増えたからと言っても費用はお試し価格なので1万円も増えていない。当初予算の半分は返ってくるのだからここは増やしてもいいだろう。


「名前はポチでいいな」


 さっそく名前を決める。


「パーティー申請出すから・・・」


 師匠からパーティー申請が出るので了承する。


「いくよ」


 師匠が何も無い空間に鍵を差し込み回す。ガチャリと音がして空間が開く。


「これが異次元の扉・・・」


 映像では見たことがあるが、想像以上に倉庫倉庫しているな。


「こっちだよ」


 師匠の案内でコンテナハウスの側にある穴のようなモノに入る。


「おぉ・・・」


 穴をくぐり抜けると大きな湖の辺に出る。


「こちらです」


 そう言って案内されたのは入口から少し離れた所にある空き地。

 早速、スペースから買っておいたペットカメラと犬小屋そして桃の苗木を取り出す。


「4坪ですから・・・」


 師匠は、杭を四本取り出し6.6㎡になるよう打ちつける。

 俺は犬小屋を据え付け、甚五郎とポチに桃を植えさせる。


「水を与え、促進か」


 ポチが植えた桃の根元に水を与え、ポンポンと土を押さえる。


「仮の寝床だが、犬小屋を用意した。まぁ土地は四倍になったから、住む所は拡張してもいいかな?」


 そういうとポチは一瞬犬小屋を見ると、手で道具を用意して欲しいとジェスチャーをする。

 そのくらいは用意しないとね。

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― 新着の感想 ―
田中さんのポチとこのポチが一緒に出ることは無さそうだし、名前かぶりは平気かな?
 賢いなぁ。  …………賢い分、1人でずっとそこにいるのは寂しいんじゃないかと思うけど、大丈夫なんかなぁ?  犬だと群れて生きるのが普通だし。
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