第141話 ダンジョン(であることを隠して)活用法を聞いてみる その1
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今回過去のチョイ役を出してます
「お久しぶりです。Qドラ権です」
チャボ:『久しぶり』
ルナ:『コンコンニチハー』
タイキック:『春休み中異世界に入り浸ってたに一票』
『それ以外に何があるんだよ』
『異世界情報の最新マダーチンチン』
『あ、横川です。師匠。そろそろ名前表示して貰えないですかねぇ』
あ、横川アナだ。名前表示というのは配信者に常連と認定されるだけのものだが、横川アナはタレントでもあるから目立ちたいのかもしれない。
「はい。設定しました」
天才横川:『おぉ。ありがとう』
『あ!横川アナだ』
『え?横川アナが?なんで?』
意外にも横川アナの認知度が高いな。
天才横川:『Qドラ権師匠は開拓者としてテイマーとして私の師匠なのだよ!という訳で、異世界のモンスターください』
『図々しいの草』
天才横川:『いや、Qドラ権ファミリーとして何か欲しいじゃん』
タイキック:『図々しいが一理ある』
チャボ:『俺はテイマーじゃないからモンスター貰っても困る』
スベスベ饅頭:『同じく』
『あぁ、私田中です。コンバット・越前蟹で登録希望!』
『赤とらで』
『七色少女仮面で!』
なんか心当たりがありそうな三人も名乗りを上げる。
「リアルでパーティーを組んだ事のある人も来たよ・・・まぁいいか。コンバット・越前蟹さんと赤とらさんと七色少女仮面さんね。はい」
そして、しばらく待ったが、それ以上は反応がなかった。意外と寂しいが、そこで名前表示を打ち切った。
おかしいな。異世界に行くただ一人(公式)の人間なのに常連がいなさ過ぎる。
登録人数も1万人いるハズなのに。まぁ、リアルタイムで何か起きるチャンネルじゃないけどね。
「まぁ、爆弾発言しましょう」
「異次元の所の中に初級の小さなダンジョンのようなもの出来ました!どんどんパフパフ!!」
チャボ:『なんつう爆弾を』
スベスベ饅頭:『なに?プライベートダンジョン?』
タイキック:『ギルドに連絡しなくていいの?』
「ま、ダンジョンと言ってものようなモノと言ったほうが正しいかもしれません」
天才横川:『そういえばモンスターらしいモノが居ないような』
自分の言葉に横川アナが乗っかる。そう。一部に僅かに草が生えているだけで大半は土の大地だ。
「草が生えていますが、自分がホームセンターで買ってきて種を播いたもので、その早さからダンジョンじゃないかって思っているだけで、それ以上の事は判りません」
自然に湧くスライムや走る草がそこ彼処で見つかるまではそういうことで・・・
「で、誰の手も入らない広大な土地を手に入れたようなので、何か作ってみたいんですよね。取りあえず芝生、シロツメクサにタンポポ。そしてサツマイモの苗やみかんの苗木。稗や粟や蕎麦の種
に緑肥にもなる蓮華草の種を撒き、川にトリオプス(カブトエビ)の卵にミジンコの休眠卵も投入しました」
スベスベ饅頭:『大半が救荒植物というか、枯れた土地で育つものばかりだな』
「サツマイモと蕎麦はそうですね。蓮華とシロツメクサは次世代に稗と粟は鳥の餌です。芝生とタンポポは適当で、ミカンは大好きなんです!」
『トリオプス(カブトエビ)とミジンコの卵は?』
「川にメダカや金魚を放った時に餌になればなって」
『なるほど了解』
「で、生育は・・・デュロック、出ておいで」
カメラの外にいたレディオークのデュロックを叫ぶ。
「植物生育のスキルをもつ彼女をメインに育てさせます」
スベスベ饅頭:『あと一人か二人専徒者が欲しいね』
『え?戦力減らすの?』
「あぁ、戦闘で使うモンスターは五体までですが、それ以外でしたら倍のモンスターは使役出来ますよ」
これはテイマー以外にはあまり知られていなことですが、テイムしたモンスターを使役することが出来ます。
デュロックのように植物生育のスキルは非戦闘用スキルですが実は当たりなのです。
家庭菜園のレベルであっても下手な農家並みの収穫があるからね。




