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第1話 ダンジョンが生えた日常

 今から5年前のある日、世界中でダンジョンが生えた。

 何もない所にいきなり搭だったり洞窟だったり城が現れたり、地下鉄だった所とか世界遺産に指定された所とか、世界的な名所にも現れた。

 何故ダンジョンだと解ったか?簡単なことだ。調査に向かった調査団によって、ダンジョンの中にファンタジーな世界のモンスターがいる事が確認されたからだ。

 そしてすぐに日本のラノベのような事態だと理解され、世界が対応したため、無理に軍隊を投入して全滅とかいった被害は最小限に抑えられた。

 さて、この騒動でまず最初に問題になったのが、ダンジョンでは地球の武器が鈍器しか有用じゃなかったことだ。しかも金属だと、最初の層のモンスターであるスライムを数回殴るだけで金属が腐食して使えなくなった。それに対し、木の棒が大活躍した。木の棒はモンスターに対しダメージが通り、しかも壊れ難かった。これにより第一階層のボスが突破されると次の変化が起きた。

 ボスを突破した人々の中にラノベのようなステータスボードとスキルそしてジョブが付与される人間が出て来たのだ。

 ステータスボードはレベルと能力値とスキルとジョブが表記され、スキルにはラノベにあるものは大抵のものがあり、ジョブはスキルに紐付けたようなジョブが表記された。

 ジョブは大きく分かれると、戦士系・盗賊系・僧侶系・魔法使い系・弓士系・生産者系の六つ。

 因みに戦士系は武器で攻撃する職業で盗賊系は罠を発見し解除する職業。僧侶系は回復魔法や浄化を行使する職業で魔法使い系は攻撃魔法で攻撃する職業。弓士系は武器で間接攻撃をする職業で生産者系はドロップアイテムを加工して武器や防具や消耗品を造る職業である。

 スキルは後天的に・・・例えばレベルが10を超える毎に職業に適応したものを取得したり、何度もその動作を繰り返したり、ダンジョンでドロップしたスキルオーブで取得したりで取得出来た。そして、スキル次第では就けるジョブが増えたり上位のものに変化する。

 なお、ジョブレベルが上がることでもある変化が起きた。特に生産者系の上位ジョブの中に鍛治師や裁縫師といったダンジョンでドロップしたアイテムをいろいろな物に加工出来るようになったのだ。

 それまでダンジョンでドロップした武器や防具でしか対応出来なかったモンスターが、生産者の作製した武器や防具で対抗出来るようになったのである。そしてモンスターがドロップする魔石による動力路の完成と、持っているとダンジョン内での死がキャンセルされる「身代わりの護符」という消耗アイテムの発明が歴史を変えた。ダンジョンは恐ろしい所だが、資源が採掘出来る場所だと解ったのだ。

 これにより世は空前のダンジョン開拓時代に突入した。

 そして次にラノベのようにダンジョンの攻略がカメラによって配信されるようになる。

 そして国としてもダンジョン配信を推し進める事態が起きる。

 ダンジョンブレイクと言われるダンジョンモンスターの氾濫が発生し、その発生をカメラが早期発見。早期解決に役立ったのだ。

 これを受けて国は、ダンジョンを管轄するダンジョン庁に命じ、開拓者にカメラの携帯とその中継を義務付けた。カメラはやがてドローンに搭載されるようになり、開拓者とは別に攻略を魅せるダンジョンユーチューバー略してダンバーを生み出していく。

 本気で攻略に挑めば上場企業の会社社員よりはよほど稼げるし、土日に勤しむだけでもアルバイトぐらいには稼げる。

 今や小学生がなりたい職業のナンバー1にもなった。

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