勇者達と、復讐の魔王
ノリで書いたので、完成度は低いです。
残忍な表現あるため注意してください。
ここは私の城。人々が言う「魔王城」
私は、玉座で勇者御一行が来るのを今か今かと待っている。
何百年も何千年も、私は勇者たちがここにやってくるのを待ち続けている。
やって来た勇者たちに、私は毎回同じことを問う。
「なぜ、私が魔王になったのか……理由は分かったか」と
毎回、ここに来る勇者たちは同じことを答える。
「貴女は間違っている」と
そして、私は何回も自分のために勇者たちを殺す。
「この世界の正義のためだ」
ある時代の勇者は「正義の拳」と叫びながら、赤く燃える拳で、私に襲い掛かる。
「b6lz@:」
「うわああああああ」
私の呪文により、勇者の拳は凍り付き粉々に砕けた。
「お前の正義が唯一のものだと思っているのか?この世界に正義は無数にある。正義の反対は悪ではない。違う正義だ。だから勇者よ…・・・私の『正義』のために死んでくれ」
全身を凍り付けにして、私は勇者の体を粉々に砕いた。私は勇者だった氷の破片をバキバキと踏みつける。
「復讐は何も生み出さない、何も残さない。復讐ほど無意味なことはないんだ」
とある時代の勇者が悲痛な表情をして、私に言った。彼は金髪が美しい勇者だった。
全身を泥と血で汚しながらも、金髪の勇者は私に向かって剣を向る。
「tp@9,2:」
「うぐ……」
私が呪文を唱えると、いくつもの風の刃が現れ勇者に襲い掛かります。勇者は風の刃に切り裂かれ倒れこみます。
「この復讐に意味はある。私の心が晴れるし、私の怒りを人々に植え付けることができる」
私は、勇者の頭を踏み付けながら言いました。
「でも…ッグ」
勇者が何か話そうとするたびに、私は勇者を踏みつける足に力を入れます。何度も何度も頭を地面に叩きつけます。すると、勇者は息絶えた。
「あ、貴女の大切な人は復讐なんてきっと望んでいない!!きゃっ」
ある時代の女性勇者は澄み切った目で私を見ながら言った。その自分の言葉の正しさを疑わない目に、イラッとしたため、先代の勇者から奪った聖剣を胸に突きさした。みるみる勇者の胸に赤黒いしみが広がっていった。
「私が、あの人のために復讐をしていると思うのか?お前は馬鹿か?死人は何も語らない。この復讐は、私の心を晴らすためにやっているのだ。あの人は関係ない」
私が勇者に話しかけたときには、すでに息をしていなかった。
ある時代の勇者は……
「もう十分人々は罪を償った」
「罪を償ったかどうか決めるのは私だ」
何をもって、人々が罪を償ったというのだ。
この時代の勇者は、灰が残らないほどの業火で焼き殺した。
また、ある時代の勇者は……
「人々は十分苦しんだ。だからどうか許してくれ」
「どうして、私が許してやらなければならない?」
人々が苦しんだかどうかなんて私には関係ない。許すも許さないも私の心ひとつだ。
この時代の勇者は首をへし折って殺した。
どの時代の勇者たちも、己の正義を疑わない。
どの勇者も自分勝手な正義を振りかざす。
正義と言う名の暴力で私を弾圧しようとする。
だから、私も己の正義で勇者に対抗しているに過ぎない。
自分たちの暴力を正当化し、私の暴力を非難する。
もともと、この争いはそちらが起こした戦いだ。
私の正義(復讐)は正当な理由がある
それなのに、なぜ私が悪者になっている?
反吐がでる。
だれも、私の怒りを理解しようとしない。
私の正当な怒りを理解しない。
だから、私は永遠に勇者を殺し続ける。
勇者たちが己の悪(正義)を反省するまで。