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ロボット少女  作者: onepoint
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謎の機械

 なんだか不思議な体験をしたような気もしたがあんまり深く考えず一人暮らしの我が家にたどり着くと、さっそくノートパソコンを開く。するとすぐに困ったことになった。


「なんだこれ?キーボードの文字がまるっきりアルファベットと違うじゃないか。」

 そう、キーボードにあるボタンにある文字はすべて見たこともないものでかろうじてこれが決定キーであろうかというものだけが唯一わかるだけであった。


 不思議には思ったが海外製のパソコンでキーはその国の文字だろう。日本にも日本語のキーのキーボードがあることだし、と割り切った。

 キーボードは代わりのものをUSBで接続して使えばいいかと思った。

「タダだしなぁ」

 このくらいは受け入れるかと思って、画面側面にあるはずのUSBポートを確認してみる。


「あれ?」

 違和感にはすぐに気づいた。

「このパソコンついているポート、見たこともないのばかりだ。」

 そう、HDMIもD-subもはたまたアナログRGBのピンすらついていない。

「どんだけ古いパソコンだよ。」

 とも思ったが、それにしては経年劣化を感じさせないきれいなものであるし、逆に今まで見たものより洗練されていて新しいものにすら見える。


 不思議に思った僕は裏返したり開いたりしながらよく観察したがどこにもメーカーのロゴは書いていないし、驚くことにねじもないし接合部もないから分解すらできそうにない。


 なんだか先行きが怪しくなってきたぞと思い、僕は電源を入れてみることにした。

「電源のボタンはこれかな」

 とパソコンの上部についていたボタンを押してみるとすぐにボタンが赤く光りだし、画面からも光が照射される。どうやら起動はできるようだと安心してみていたが画面はついたっきり何の変化も見せない。


 だがよくよく画面を見るといつからあったのかわからないが何やら文字を打ち込めそうなコンソールが一つあることが分かった。

「どうやらこのコンソールに文字を打ち込んで操作するようだな。」

 と僕はもう、レポートのことだとか実用上のこととかどうでもよくなって、それよりもこの不思議な機械に好奇心をかき立てられてしまっていた。


 だがキーボードの文字が未知のものである以上何か命令を打ち込んだりすることはできない。代わりに僕は画面のふちをペタペタと触り始めた。タッチパネル機能とかないかなと思ったからだ。


 撫でるようにふちをいろいろ触っているとだんだん画面が赤くなってきた。反応してるな。と思った僕がそのまま画面のあちこちをタッチしていると突然画面が暗くなってしまう。


「あれ、どうしたんだ。」

 あちこち見まわしてみると、起動時はついていたボタンの光が消えてしまっている。どうやらシャットダウンされてしまったようだ。

 まぁだがこれでどうやらきちんと何かしらの機能を有した機械であろうということはわかった。


「これはやつに相談だな。」

 と、僕は一人での調査を打ち切り、怪しいおじぃさんからもらった袋とパソコンを手に持ち玄関へと向かった。


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