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ラテアート
「ラテアートお願い!」
「こっちも!」
カフェ『ナロラジ』は繁盛していた。
腕の良いマスター絋
名物ウェイター巽
二人のカフェは他にはないと繁盛していた。
というのも…
「巽、お願ーい。」
「はい、絋さん。」
ラテアートを頼んだ客はコップを斜めにして、数m離れた巽に向ける。
コップにはまだコーヒーが残っている。のに。
「とうっ!」
巽が掛け声と共に小指をカップにむける…すると…
カポカポカポカポカポカポカポ
小指から白い何かが放物線を描いてカップに注がれていった。
パチパチパチパチパチパチ
お客さんから拍手が上がる。
コップには木の葉と猫の顔が描かれていた。
元ネタは某ラジオのパーソナリティーの巽さんです。