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人物紹介

読んでも読まなくても大丈夫な人物設定集です。

本編を書き進めていったり別作品を書いていく中で、新キャラや新設定などを予告なしで書き足していく場合があります。ご了承ください。

アンリ=ルイ・カース

性別:男

アルファベット表記:Henri-Louis Curse


備考:主人公。19歳。野良猫系男子。救世主としての呼び名は「滅びの黒勇者」。名前にフランス語と英語が混ざっているが気にしないこと。

漆黒の髪、墨を落としたような瞳。いつも警戒心を持っているため目つきが悪く、身なりは綺麗にしているがどことなく「黒色」というイメージを与える外見。

実は割とツンデレ系。

救世主として生まれ落ち、自身の中の憎しみや負の情念を原動力にした黒い力を用いて戦う。生まれながらにしてこのような力を持ったせいで、生みの親からも疎まれ、周りからはとことん嫌われ続け、いつしか能力の原動力には困らなくなっていった。

救世主としての実績は、数々の怪物討伐と魔王の討伐。どこかの国に所属しているということはなく、ブリッシュ王国辺境の街から少し離れた山小屋に住んでいるらしい。

見かけた怪物は仕留め、魔王は予言者に言われたので喧嘩を売って勝ってきた。それは救世主として「人を助ける」という本能がそうさせている、と本人は解釈しているが、実際は人助けをしたいと思ってやっていること。

その(本人曰く)本能で行き倒れのミシュリーヌを助け、その縁で懐かれる。

初めは警戒心しかない野良猫で、初めに助けた時以外は近づこうともしない。自らの生活のために街へ行くことはあるし、その時も店員と話すくらいはするけれど、それ以上は本気で拒んでいる。

街ではそれなりに顔が知れているものの、黒勇者であるということはあまり知られておらず、大抵の人間は「近くに不吉な救世主がいるらしい」と「あの黒い男の子はどこに住んでいるんだろう?」という認識。

目つきが悪いのは警戒心が強いせいであり、懐いた人間の前もしくは一人の時で、尚且つ自身のテンションが上がればそれなりに顔を輝かせたりするのでその時はすごく可愛い。正しく猫だとか。

普段は森で動物を狩ったり山菜を取ったり川で水浴びをしたりと、完全に世捨て人然とした生活をしている。それは小さい頃からだそうで、当時のアンリへそれを教えた人物がいるが、彼はそのことについて多くを語りたがらない。

サバイバル生活を送っているせいで貨幣の類いとは縁がないが、以前魔王を討伐した際に報奨金を手にしており、その前からも小屋の以前の持ち主が遺した貯金などのおかげで生活に苦労はしていなかった。たまに、本当にたまに、気が向けば街に行って自身の日用品を買ったり人間の食べ物を食べたり街を歩いたりと、気分屋の猫らしい行動を取っている。

実は非常に少食で、あまりものを食べなくても生きていける。救世主としての力がアンリ本人に負荷をかけ、人間としての機能を削っているせい。

少食ながら食べようと思えば食べられるそうで、味が気に入ったものなどがあればパクパク食べていく。フェルマー食堂の料理などが彼のお気に入り。

とてもよく寝る体質。これも少食と同じ理由で、救世主としての力が人間の機能を削っているため。とはいえ起きようと思えば起きられるらしく、娯楽目的で気まぐれに一日街を歩いたりもできる。しかし基本は家で寝てすごす生活をしており、一日の最大睡眠時間は18時間ほど。

また、少食と睡眠時間と同じ理由で、妙に体重が軽かったり毒への耐性がなかったりする。しかし変に頑丈な身体をしてもいるので、病気で死ぬことはない。

以前彼の面倒を見ていた人の影響で鍛錬を行っており、身体能力に優れる。体重が軽いこともあり、彼が本気で走り回れば猫のような俊敏さを発揮できる。




ミシュリーヌ・アルファン

性別:女

アルファベット表記:Micheline Alphand


備考:本作のメインヒロイン。14歳。愛称は「Miche(ミシェ)」、「Line(リーヌ)」。ブランディーヌと名前を似せている。

そろそろお婿を考える年頃だが恋愛は全くしておらず、周囲が心配していたところで急に男の子を捕まえてくる。

亜麻色の髪と同色の瞳。髪は顎までの長さで切りそろえられており、手入れも欠かさず行っていてとても綺麗でサラサラ。そんな髪は彼女の自慢らしく、同じ色の瞳はいつもクリクリと輝いている。

アンリが住んでいる小屋から最寄りの街(ブリッシュ王国の辺境)に住む、平民向けの服飾店を営む両親の次女。年の離れた姉が一人いて、両親から店を継ぐべく姉は頑張っている。将来は店の手伝いをすることが夢だが、しっくりは来ていない。なにか別にやりたいことがあるのかな? と思っていたが、アンリと出会うことでしっくりくるようになった。

アンリと出会う直前、救世主がいるから、と森へ入ることに躊躇がないせいで、散歩程度のつもりで森へ突撃。見事遭難し、約一日ほど森の中を彷徨った挙句行き倒れ。偶然アンリがそれを発見し、自身の小屋に連れて行って介抱してやることでなんとか死なずに済む。

物語開始までアンリと面識はなかった。アンリの方はごくたまにミシュリーヌの実家を利用していたので両親や姉とは面識があるものの、ミシュリーヌとは尽くニアミスしていた。

年の離れた姉と両親に育てられたため、非常に甘えん坊でわがままな一面を持ち合わせる。それでいて人へ配慮することを忘れず、自身が動くこともできる。

基本的には、懐いてくれない警戒心マシマシのアンリへミシュリーヌがグイグイと構い倒していく感じ。

ミシュリーヌ曰くアンリとの出会いは運命の出会いであり、ほとんど一目惚れだった。人柄を知ってからは彼のことを放っておけなくなり、甲斐甲斐しく世話を焼いてやるようになる。アンリとの出会い以降はほぼ通い妻と化し、花嫁修業も並行して開始したとか。その変化は当然家族にバレており、ニヤニヤ笑いとからかいを以て見守られている。

一度火がつくと電池が切れるまで止まらない一面も持ち合わせ、はしゃぎ始めるとちょっとやそっとでは止まらなくなる。その勢いでアンリを引きずり回すこともあるので、彼もほとほと呆れているらしい。アンリは彼女のそんな騒がしい一面を迷惑に思っているようだし、そう公言しているが内心は……。




ダリウス・クライトマン

性別:男

アルファベット表記:Darius Cleitman


備考:男。アンリへ狩猟技術や森との付き合い方、自分一人で生き抜いていく術を授けた、言わば師匠。アンリは彼のことを「ろくでなしのオッサンだよ」と罵るものの、どこか尊敬しているようだ。

本編への出演予定はない。

昔はブリッシュ王国で騎士団長を務めており、剣聖が現れるまでは国でトップの実力者だった。大きな戦争での実戦経験もあり、手塩にかけた部下や仲間が死んでいくことに耐えられず、剣聖の登場と共に反対を振り切って引退&隠居。アンリが住んでいる山小屋へ。

隠居後は山小屋に住みながら生活をしていたが、ひょんなことからアンリと出会う。彼への第一印象は「寂しそうな子供だな」だった。自身の経験からアンリが只者でないことは見抜いていたが、それには触れずにこの世を去った。

アンリとはお互い名乗り合うこともせず、「坊主」や「小僧」、「オッサン」と呼びあっていた。だが憎しみを込めていたわけではなく、両者とも相手へ親愛や尊敬を抱いていた。

口が悪く愛想も悪く、けれどそんな彼なりに懐いていたアンリをダリウスも彼なりに可愛がっており、生き抜く術を教えたのもそのため。

その頃からアンリは家族にも周りにも疎まれ、居場所がなかった。そんな折に森へ踏み込み、ダリウスと出会って居場所を得る。ダリウスの死後は小屋と遺産を譲り受け、同時期に親とも縁を切って本格的にその山小屋での生活を開始する。

アンリと同様に口が悪く愛想も悪く、しかし情に厚くお人好しなため、アンリが疎まれていることをなんとなく察して彼を可愛がっていた。素直にそのことを言うとアンリが嫌がるため、ほんの少し程度だったようだが。




クロード・アルファン

性別:男

アルファベット表記:Claude Alphand


備考:ミシュリーヌの父。

ブランディーヌを唯一止められる最終防衛ライン。嫁の手網を握るのは彼の役目で、クロード本人は思慮深く優しい性格。ミシュリーヌが周囲に配慮できる子に育ったのは彼の教育の影響。




ブランディーヌ・アルファン

性別:女

アルファベット表記:Blandine Alphand


備考:ミシュリーヌの母。愛称は「Fran(フラン)」。

酷くおしゃべり好きで噂好き。娘の恋路についても興味津々で、一度火がつくと止まらない勢いで構い倒す娘大好きお母さん。娘離れは一生できないと思われる。

ズバリと結論を言って叱るタイプで、ダメなものはダメだと線引きがハッキリしている。割と頑固者。




クラリス・アルファン

性別:女

アルファベット表記:Clariss Alphand


備考:ミシュリーヌの姉。クロードと名前を似せている。

齢22で、同い年の幼なじみと結婚済、一児の母。夫には婿養子に来てもらい、両親から店を継ぐべく現在は経験を積んでいる。かなり優秀であり、今ではもうほとんど彼女が切り盛りしている。

夫のことは彼女が射止めた形で、かなり積極的な女性。攻められると弱い奥手な部分もあるが、基本的には亭主を尻に敷くお嫁さんとしてやっている。

気が強く、母譲りのおしゃべり好きや父譲りの思慮深さを持つ。ミシュリーヌのことは赤ん坊の頃から世話をしていたこともあって、その婿のアンリもよく可愛がる。

アンリとは事前に面識があり、なんとなく「薄幸で真っ黒で寂しそう」という印象を抱いていた。とはいえ金払いがよく、愛想は悪いがそれなりに利用してくれていたので、印象が強かったこともあって顔を覚えていた。

四歳になる一人娘がいる。夫共々家族総出で可愛がっており、なかなかの腕白に育っている模様。




バスティアン・アルファン

性別:男

アルファベット表記:Bastien Alphand


備考:クラリスの夫。婿養子として、アルファンのお店の次期当主になっている。旧姓はFarigoule(ファリグル)

気弱ないじめられっ子体質で、はっきりとものを言えずなあなあで流されるタチ。クラリスには小さい頃から引きずり回され、よく泣かされていた。そんな彼女に憧れに似た恋心を抱いていたが、クラリスの方も自身を好いていると知り交際に発展、今では結婚生活を送る。

基本的には気弱だがガタイは結構よく、荒事にも地味に強かったりするので頼り甲斐はある。時々信じられないほど芯が強い一面を覗かせることがあり、そこがかっこいいのだとクラリスが語る。

子煩悩の親バカでもあり、一人娘をしこたま甘やかしている。だが基本的に気弱なことに変わりはなく、嫁や娘には負けてばかりの不遇な父親。




コレット・アルファン

性別:女

アルファベット表記:Colette Alphand


備考:クラリスとバスティアンの一人娘。四歳になる一人娘で、親や祖父母、叔母になるミシュリーヌから甘やかされまくっている。クラリスと名前を似せている。

母に似て気が強く、父親相手によくマウントをとる。近所一帯のガキ大将として君臨していて、子供レベルでではあるが腕っ節もそこそこ。

だが父親譲りの気の弱さが若干あり、怖がりな一面もある。ガキ大将の顔が通じない相手には反撃を食らうこともあり、その際は割と呆気なく泣く。アンリと初対面の時は、彼と一声話しただけで泣いた。

両親や祖父母、ミシュリーヌにはよく懐くが、アンリのことは苦手らしい。大きくなってもその苦手意識はなかなか払拭されないものの、その頃にはだいぶ丸くなったアンリによって気を使われることだろう。




ロザリー・フェルマー

性別:女

アルファベット表記:Rosalie Fermat


備考:ミシュリーヌの親友の女の子。物静かな人柄で、いつも一歩引いて周りを引き立てるような立ち回りをする。ミシュリーヌより1歳年下の13歳。

出自は一般人で救世主とはなんら関係のない平民だが、先天的な才能なのか、時折人とは違うものが見える。どうやら幽霊という類いで、彼女はかなりはっきり、生前の姿として見るタイプらしい。

見えるだけでなくある程度干渉することも可能だが、彼女の場合ははっきり見えすぎるためそもそもそれが幽霊なのかの判別が怪しく、ただの通行人だと思って無視することが多々ある。

平民向けの食事処を営む両親の一人娘で、店を継ぐべく現在修行中。看板娘としても有名で、特別見目麗しいわけではないがしかしそれなりに将来が楽しみな美少女。接客時の愛想もよく、周りを引き立てる人柄もあって結構人気がある。特定の異性はいないらしい。

野良猫と女の子の作中より数年後の時空で、彼女を語り手にしたとある短編が一作ある。




リゼット・フェルマー

性別:女

アルファベット表記:Lisette Fermat


備考:ロザリーの母親。割腹のいい女将、といった印象の剛毅なお母さん。大衆食堂の女将だけあって声が大きく度胸もある、いかにも酒場にいる女主人と言った風貌。

ホール担当であり、厨房にて盛り付けや調理もこなせるが基本はホールのみ。客へのあしらいや注文のとり方などなど、それらは年季が入っていてとても手慣れており、最早職人芸の領域。あまりの手際の良さに見惚れるほど。




ロランド・フェルマー

性別:男

アルファベット表記:Rolande Fermat


備考:ロザリーの父親。寡黙な父親で、普段は滅多に喋らない。リゼットとは付き合いが長いため、彼の言葉数が少なくとも彼女には伝わるらしい。

接客は見知った常連相手にしか通用しないため、普段は厨房専属。長年やってきただけあって卓越した技術を持ち、その手際の良さは思わず見惚れるほど。




ノエル・ブランシュ

性別:女

アルファベット表記:Noel Blanche


備考:別作品のメインヒロイン。物語開始はほぼ同時期。

人類最強と言われるほどの実力者で、名だたる救世主の中でも頭一つ飛び抜けた女性。精霊魔法の使い手で、精霊魔法こそが彼女を最強たらしめる力。通常の魔力も多少なり持ち合わせるため、極小規模ではあるが魔法も使える。

齢18のはずだが、14歳程度にしか見えないロリっ子の外見をしている。元々の体質なのか精霊魔法の特性なのか、とてつもなく燃費が悪く、容姿が幼いのはそれが原因なのではないかという話らしい。

足元まで伸びた白髪、肌は陶磁器のように白く瞳も白く、とにかく全身が白い。黙って立っているだけだと空気に溶けていきそうな存在感のなさが特徴だが、反面口調が男らしいので実際に溶けていくことはあまりない。

アンリたちがいる国のお隣、ハイラキア王国に仕える少女騎士。外見はロリっ子だが非常に男勝りで、男らしくかっこよく、頼り甲斐に溢れた姉御肌的女の子。

度々独り言を話しているが、あれは彼女の周りにいる精霊と会話をしているそうだ。

アンリがミシュリーヌと出会ったのとほぼ同時期に、国の第三王子から熱烈極まるプロポーズを受け陥落。今では甘々な新婚生活をしているらしい。




ノワール・ブランシュ

性別:男

アルファベット表記:Noir Blanche


備考:前述のノエルを射止めた、ハイラキア王国の第三王子。

ある時期を境に人が変わったように言動が大人しくなり、その原因は記憶喪失だとまことしやかに噂されているが、真偽は定かではない。

魔法面への才能がすこぶる高く、ゆくゆくは救世主にさえ至るだろうと言われている。

現時点でも充分以上に実力があり、また魔力が常人とは違い独自の性質を備えている。生まれつきの体質だと言っており、その性質はなぜか精霊魔法に似ているようだ。




牧瀬(まきせ) (てつ)

性別:男


備考:魔弾。魔法の実力が飛び抜けており、それによって救世主となった成年。年齢は23歳。

ハイラキア王国の外れを拠点に活動する傭兵のようなもので、危険区域の近くを移動する商隊の護衛などをしている。

名前からもわかる通り地球出身の日本人であり、日本から召喚された。パルムにおいては異世界からの漂流者。

本人の尋常ならざる才能により、地球にいた頃から独自に魔力を所持。せいぜい第六感が鋭かったり霊感があったり程度だった力が、パルムに来ることによって火をつけられ、魔力を扱えるように。

現代日本人にとって最も〝武器〟として身近な、刃物、もしくは銃器を魔法で模倣して戦う。使い勝手の関係で銃器を多用し、本人がイメージを行うために魔弾と呼称していたのでそれが救世主としての名称にもなった。

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