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02.流星杯 経緯


 ヴァイスやロイドの住む国、アルセウス王国 ――――――

 アルセウス1世が国を興し、アルセウス家によって現在まで王政がしかれている。

 この国に貴族はなく、王を頂点に、騎士団・宮廷魔導士たちによって国の管理は行われている。

 この世界ではマナと呼ばれる魔力が空気中に存在し、マナの濃度が高いほど豊かな土地となることが分かっている。王国は豊富なマナのおかげで、国民の生活は安定しており、平和な状態が何年も続いていた。


 しかし、現国王アルセウス8世には、実子がフィーナ=アルセウス王女のみであり、次期国王が不在という危機に瀕している。


 そこで開催されることになったのが、流星杯である。流星では、国内の有力な人物を選抜し、個人戦をトーナメント形式で行う。そして、優勝者は王女フィーナの婿候補となる権利が与えられる。

 それは、実質的に次期国王となる権利が与えられるということであった。


 そして、昨日の学生予選において圧倒的な実力を見せて突破したヴァイスをはじめ、王国の騎士団代表のリッターオルデン騎士団長、宮廷魔導士代表のヘクセライ、王国ギルド選抜大会を勝ち抜いたロイドなど実力者6名によって本選が行われることとなった。


 基本的に王国で使用されている魔法は、世界に存在するマナを詠唱によって、魔法という形のあるものに変化させる。基本的にマナは魔法に変化した後、術の効果が終了すると再びマナに戻り、また別の魔法へと変化させることができる。

 マナのある限り魔法は半永久的に唱えることができるのだ。


 魔法の実力はマナの操作量と操作力でほとんど決定される。

 

 マナの操作量は一度に変化させることができるマナの総量のことである。

 この量が多ければ、同じ魔法を数多く放つことができたり、大規模な魔法を展開することができたりする。

 流星杯学生予選でヴァイスに無数の炎の弾丸を放った学生はマナの操作量が優れているといえるだろう。(もっともヴァイスには通用しなかったが……)


 マナの操作力は空気中のマナを精密に操る力のことである。

 この力が強いほど、魔法のマナの密度が濃くなり、同じ魔法をでも威力が強くなる。


 現在、王国最強と噂される騎士団長リッターオルデンは、操作量が異常に多く。たった一人で辺境地の魔物の大軍を、一発の魔法で全滅させた逸話をもっている。

 宮廷魔術師ヘクセライ、ロイドもまた常人とは違った能力を所有している。


 流星杯まであと4時間……

 王国の朝がはじまろうとしていた。 ――――――



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