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魔剣を売ったら来世で引きこもりにジョブチェンジできた件  作者: kinako
1章『引きこもりがやる気を見せるまで』
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ニート生活>>>ラブコメ《2》

自称“ネックレスの妖精”は葛藤していた。


本当のことを言うべきか否か。



私は神聖力をエネルギーにして生きてる。


普段はミカの体から垂れ流されている神聖力によって空腹にはならない程度に満たされているけど、“能力”による睡眠によって体の機能がほとんど低下したのよね…。


だから空腹に耐えかねて私は夢に介入することにしちゃった。


そもそも、私が目覚めたのはあの日ミカくんに魔王城の倉庫で触れられたから…。


それから意識はぼんやりとしかなかったけど、閻魔様の“能力”の影響で自我がハッキリするようになった気がする。


それからネックレスからミカくんのことを見続けていたけど、私の偽物を売りさばこうとしたりロクな奴じゃないことはわかった。


こいつがなんでお金を求めるかは知らないけど、夢で引きこもってたってことはロクな理由じゃないんでしょうね。


でもねミカくん、貴方は私に選ばれたのよ。


先代勇者が使っていた聖剣の使い手にね…



俺は自称“ネックレスの妖精”と部屋を出た。


二人で並んで学校に向かって歩みを進めている。


そういえばネックレスについては聞きたいことがあった。


この際聞いておこう。


「このネックレスって誰がなんのために俺に送ってきたの?」


他にも色んな疑問はあったが、まずはこれからだ。


「んー、誰からかは言えないけどね。なんのためになら言えるよ。」


「勿体ぶらずになんのためにネックレスが送られたのか教えてくれませんかね…」


「勿体ぶってるわけじゃなくて、私が勝手に教えていいのかがわからないの。

“ある人”が貴方のこと見てるみたいだし」


その表情は真剣そのものだった。


到底さっき部屋に不法侵入してきた女の子と同一人物とは思えない。


「“ある人”って誰なのかな?」


「これも言えないけどね。悪い人じゃないよ。むしろすごく正義感の強い人。」


「怪しすぎる…」


「貴方の首からネックレス外れないでしょ?それ“ある人”のせいなの。貴方が売りさばこうとしてるのを見て慌てて本物だけは売れないようにしたみたいね」


「何やってもハズレなかったから不思議だったんだよ。というか結局、何もわからなかったよね!?」


「………あはは、、、あ!そろそろ学校だよー!」


こいつ…誤魔化したな…。。。


そして、俺はいつもと変わらない学校を見つめて歩みを進める。


そう、いつもと変わらないのだ。


まるで白昼夢でも見ているかのように。



私は私の今の生活について疑問を持っている。


この学校に通い始めてから仕事が忙しくなったとかで両親は家に帰ってこない。


周りの友人も“能力”がバレるのを恐れてか、少し距離を置いたように接し、親友と呼べる人がいなかった…。


別に今の生活に不自由なんてしていないし、学校や友達と話すのも楽しい。


だけど、このままでいいのかな?女の子の恋をしてみたい。


青春のような日々を過ごしたい。


そんな時、目の前に現れた。


“編入生”


普通すぎた私の生活には輝いて見えたその存在。


そう、どこにでもいる普通の女の子。


だからこそ



ーーーーー独占したくなる。


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