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過去>>>未来《8》
俺は真っ暗な空間をアテもなく歩き続けた。
なぜ俺がこんな計画性のない動きをしているのかと言うと、この空間に入ってから色んな方向からユリの魔力を感じるようになったからだ。
入ってきた入り口ももう見えない。
つまり、完全な迷子…
そろそろ歩くのがめんどくさくなってきた。
だが、俺は危機的状況にも関わらず、この不思議な空間に対して恐怖という感情以外のものを感じていた。
…この空間…前にもどこかで……
俺は自分の記憶を探ろうとした。
どこだ…?
天宝寺の夢…?
天界か…?
魔界か…?
下界か…?
地獄か…?
いや、、、どこでもない…
…この感覚は……
しかし、途中で俺の思考は寸断された。
目の前の空間に亀裂が見えたのだ。
俺がその亀裂を魔剣で薙ぎ払うと、突然、亀裂が広がり光が差し込んだ。
その光へと俺は飛び込んだ。
あまりに眩しい光に目を閉じていたのだが、俺の足が地面に接地する感覚がしたので目を開けた。
……廊下だった。
豪華だが派手すぎないこの内装…。
俺は見たことがある…しかも、つい最近……!
嫌な予感を拭い去ることが出来なかった。
…もしユリを攫った黒幕があの人なら、俺も覚悟を決めなきゃいけない。
…戦闘になれば確実にどちらかが……
しかし、俺はユミのために歩みを止めることは無かった。




