表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔剣を売ったら来世で引きこもりにジョブチェンジできた件  作者: kinako
2章『ほんの少しのやる気』
55/85

コンクール>>>日常《0》

ここに来てからどれだけの時が経ったのだろう


この場所は何もない


無だ


あの頃は毎日が楽しかった


だから


俺はこの場所でも光を求めて手を伸ばし続ける


もう届くことは無い


あの頃の光に




俺とマリアは美術室でコンクール用の猫の絵を描いていた。


「あー!黒城くんが女連れ込んでるー!」


未来先輩が絵を描いてる俺達に絡んできた。


正直めんどくさい。


「俺の絵を手伝いたいって言うから連れてきたんです」


「マリアと呼んでください。よろしくお願いします」


「うんうん。この前も来てたから顔は覚えてるよー!黒城くんの愛人だよね!?」


……もうこの人の口塞ぎたい


「…愛人じゃなくて正妻だもん(ボソッ」


…照れながら言うのもやめて……


こっちまで恥ずかしくなる。


「とにかく、早く描いちゃいなよ。色塗りに入ってないの黒城くん達だけだよ?」


この人は邪魔してる自覚がないのか…?


「それなら絡まないでくださいよ…」


「あははー。ついつい絡みたくなっちゃうのだ!リア充撲滅!」


「撲滅されるべきは未来さんの方では…」


「ぐはっ……心に刺さるでござるよお主の言葉…」


未来先輩は胸を抑えてうずくまっていた。


「はいはーい。邪魔するのも大概にするっすよー。」


西条が未来先輩の襟元を掴んで引きずって廊下に出ていった。


「えっ…あっ…黒城くん助けてえええええ…」


「ご愁傷様です」


「いやぁぁぁぁぁ……」


声が止まった。


「続き描こっか」


「うんうん!」


俺はマリアと黙々と作業を進めた。


よほど集中していたのか…


気が付くと下校時間を過ぎていた。


「さてと、片付けて帰ろっか」


俺達は片付けをして学校を出た。


学校を出るとマリアが俺に聞いてきた。


「ミカくんは晩御飯何がいい?」


「マリアが食べたい物でいいよ」


「だーめっ。いつも私のこと優先してくれるから、今日はミカくんの食べたいの作るの」


「じゃあ、オムライス食べたい」


「オムライス…?」


「オムライスっていうのはケチャップとピーマンと玉ねぎと鶏肉とご飯を炒めて、その上に卵焼きを乗せるんだよ」


「うーん、よくわかんないけど調べてやってみる。材料買いに行こ」


俺達はスーパーへと向かった。


マリアは歩くだけで目立つくらいの美少女だ。


周りの視線を集めていた。


突然、後ろから声をかけられた。


「あら、奇遇ね」


この声はつい最近ずっと聞いていた声だ。


忘れるわけがない。


「…生徒会長も料理とかするんですね」


「失礼ね。今から帰ってオムライスを作ろうとしていたところよ。」


この人、、、俺を盗聴でもしているのか…?


「今マリアと買い物中なんで話し相手なら、また今度しますよ」


「…マリアがいるの?」


向こうの野菜コーナーで食材をカゴに入れていた。


マリアがこっちを向いた、、


俺と目が合った。


すると、マリアはこっちにカゴを持って小走りで向かってきた。


「オムライスの材料これでいいかな?」


マリアがカゴの中を見せてきた。


ちゃんと食材が揃っていた。


「マリアは賢いね」


頭を撫でた。


「うぅっ…子供扱いしないでよ…」


耳まで赤くしながらも、マリアは頭を撫でられ続けていた。


すると、マリアが はっ…としたような表情で生徒会長の方を見た。


「…その人は確か……」


「生徒会長の天童雪よ。貴方は…聖剣だったかしら?」


生徒会長は無表情を決め込んでいるが、今にもマリアに抱きつきたいというのが俺には伝わってきた。


「うんうん。マリアっていうの。よろしくお願いします」


「…いい名前ね……。じゃあ、マリアって呼ぶわね」


「じゃあ私は呼び方どうしようかな……。雪ちゃん?…うーん。なんか違う…。お姉さん…じゃなくて、、雪お姉ちゃん…?雪お姉ちゃんって呼ぶ!」


「……」


生徒会長は一筋の涙を流していた。


「……どうしたの?」


「…なんでもないわ。それより、貴方達オムライスって言ってたわね。一緒にどうかしら?」


普段なら断っているところだが、生徒会長の気持ちを考えるともう少し一緒にいさせてあげたいと思った。


「わかりました。俺の家きますか?」


「…じゃあ、お邪魔させてもらおうかしら。」


俺たちは3人で家へと帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ