天界>>>下界《0》
「え!天宝寺20位になったの…!?」
俺は学校に登校すると驚くべき情報に耳を疑った。
「うん…。黒城くんと王馬くんの闘いから逃げ出した他の生徒がね、自主的に辞退したの。それでね、20位の人と1対1で戦ったんだけど、その人には“能力”バレてなかったからなんとかなったよ。」
「そんなにあっさりいくとは…」
「黒城くんと王馬くんが強過ぎたおかげだね。それより、マリアちゃん大丈夫?」
「うん。大丈夫。今はすっかり元気でご飯も凄い要求してくるよ…」
「た、大変そうだね」
「天宝寺程じゃないけどね」
「…なんか言った…?」
笑顔を向けてくるが目が笑っていない。
「と、ところで…俺が学校休んでる間に他に何か変わったことなかった?」
俺は話題を逸らした。
「他には…王馬くんとウリくんが学校から消えたことかな」
「え……?」
「先生に聞いても誤魔化されるし、どうしちゃったんだろう。。。本心言うとね、黒城くんもいなくて私寂しかった…」
天宝寺は暗い表情を浮かべた。
「でも、一番辛いのは黒城くんだったのに。私…何もしてあげれなくてごめんね…」
「仕方ないよ。先生に俺が来ない理由聞いても教えてもらえなかったんでしょ?」
「…え!なんでわかったの?」
「色々と、心当たりがね…」
ドタバタして色々と見過ごしていたが、冷静に考えてみたらおかしい点が幾つもある。
「ちょっと先生に聞いてみよかな」
「じゃあ、私も行く」
「………わかった」
少し躊躇ったが天宝寺の力は何かと便利だ。
俺達はホームルームが始まる前に職員室へと向かった。
「おはよう~天宝寺さんに黒城くん。朝早くにどうしたのかな~?」
「おはようございます先生…。単刀直入に聞きますが、ウリと王馬はどこいったんですか?」
「……今はまだ言えないよ~」
「まだ?」
「私が話していいかわからないのよ~。それに、この件に関しては生徒会長さんの方が詳しいと思うよ~」
先生より生徒会長に聞いた方が話してもらえると思い、俺は引き下がった。
「……分かりました。失礼します」
「じゃあ、またホームルームでね~」
俺は生徒会長にLIMEを送ることにした。
『おはようございます。ウリと王馬について聞きたいのですが』
『教えて欲しかったら今すぐ生徒会室に来なさい』
またこのパターンか…
『たまには自分から来たらどうなんですか?』
俺からLIMEを送っておいて最低だと思っていたが、毎度呼び出されるのもめんどくさい。
「ええ。きたわよ」
「「えっ!?」」
幾ら何でも神出鬼没過ぎるだろこの人…
俺は生徒会長に二人の話を切りだした。
この時、俺はまだ…
この世界がどうなるのか知る由もなかった。




