ランキング戦>>>中間試験《8》
生徒会長に呼び出された日の放課後
俺と天宝寺は魔王に負けて入院中の先生のもとを訪れた。
天宝寺もランキング戦に参加するなら情報は共有していた方がいいと思い誘ったのだ。
確か…名前は扇雄二先生。
「失礼します」
俺はノックしながら病室のドアを開けた。
「ん…?君ら誰やねん」
「黒城未花です。」
「天宝寺奈々です。」
「先生にお聞きしたいことがあってここに来ました。」
「聞きたいことってなんや?」
「先生が入院した原因の生徒の力についてです。」
「…笑いに来たんか?先生が生徒に負けるなんて無様やーって笑いに来たんやろ?」
俺は茜先生を思い出していた。
あんなに強い先生と同格の人が負けるなんて有り得ない…
俺が笑えるわけがないのだ。
「いえ、、、俺達はランキング戦であいつと戦うことになりそうなので…少しでも情報をと…」
「ほーん。なら、ええこと教えたろ。あれは多分 “能力”やら力なんてもんやない。ただの単純な身体能力や。」
「身体能力…?」
「せや。動体視力。反射神経。筋力。筋肉の柔軟さ。全てにおいて一級品や。あれは化けもんやで…………でもな、黒い靄みたいなもんが見えた気がしたんやけどな…それについては知らんわ」
黒い靄…生徒会長の言っていた魔力…?
「お話ありがとうございました…失礼しました!」
俺は軽く会釈をして病室を出ようとした。
「ちょっと待ち。参考になるかはわからんけどな、結構スタミナ自体はないみたいやわ。」
それなら、持久戦か…
選択肢が増えたな。
「参考にさせていただきます」
今度こそ俺は病室を出た。
天宝寺はすごく不安そうにしていた。
「私、黒城くんに助けられてばかりだから。ランキング戦で隣に立てるような対等の関係になりたいって思ってたけど…先生も負けちゃうような人がいるなんて、、、怖いかも…」
「…大丈夫。天宝寺とそいつは戦わせない。俺が初戦で…そいつを止めるから…」
なるほどな。
生徒会長は、俺が魔王に唯一勝算があると思ったから取引してきたのか…
聖剣の力に頼るしかなさそうだ。
もし俺が負けたら天宝寺が傷つけられてしまう。
そんなこと俺は絶対に許さない。
本格的にマリアに聖剣について聞かないといけなくなった…
俺は重い足取りで家に帰った




